AIとNI
今世の中を席巻するAIは人間の脳を模して作られている。人間の脳内ではニューラルネットワークが張り巡らされていて外界からの刺激を受けながら回路が発達していく。脳の発達によって外界を理解したり、運動ができたり、言語を操れたりするようになる。脳と同じようにソフトウェア上にネットワークを構成し大量のデータを読み込ませて発達させることでAIが生まれる。
現段階では人間の脳NI(Natural Intelligence)はAI(Artificial Intelligence)と比べてはるかに学習効率がよく、エネルギーの消費も少ない。ただ、学びの上でAIが参考になる部分もある。人間の脳の方が効率がよいとはいえ、人間の脳でもインプットなしにアウトプットをすることはできない。何かを理解して語れるようになるためにはデータをインプットしなければならない。AIのように大量のデータを読み込めるような仕様にはなっていないが外界からの諸々の刺激によって人間内の脳のネットワークは発展していく。
今世に出ているAIは特に文章の生成に長けており、AIが生成する澱みのない文章には目を見張るばかりだが、人間だって負けてはいない。そもそもAIは人間の書いた文章を読み込むことによって学習しているので、追いつくことはあってもそれを超えることはできないだろう。ただ、よい文章を書くためには人間にもやはりインプットが必要だ。どのような文章が自然でどのような文章が流麗なのかを理解するためには、たくさんの日本語に触れる必要がある。NIの方が学習効率がよいのでAIに比べれば必要なインプットの量はほんのわずかではあるが、それでも日本語を操る力を養うためにはインプットの量を増やすことが必要だ。読書量と文章力の相関性は高い。
詳しい仕組みは理解していないが幼児期の母語の習得と中学・高校での外国語の習得では脳内のネットワークの構築の方法はおそらく異なる。ただ、インプットが大事という点は変わらない。外国語を習得する上でもその言語の文章に数多く触れることは有効だろう。自然な言い回しが感覚としてわかるようになるには一定以上の文章量のインプットが必要になる。
AIの活用もよいがまずは折角持って生まれた優れたNIを最大限活用すべく、学習を積み重ねて、その能力を高めていきたい。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。
