ものを大事に使う


ものの値段は同じものであれば通常中古品より新品の方が高くなる。古着の値段が高騰したり、初版本に高値がついたりするケースもあるが、中古車が同じ型の新車の価格上回ることはほとんどないし、使い古した家電をヤフオクやメルカリで出品する際には購入時の価格を大幅に下回る価格になることを覚悟する必要がある。購入する側からしたら、きれいで他人の手あかもついておらず、消耗もしていなくて長持ちする可能性の高い、新品の方がいいに決まっている。

したがって、ほとんどのものの価値は新品のときが一番高く、時間が経ったり使われたりするうちに下がっていく。ただ、購入者にとってはそうであっても、持ち主にとっての価値はその限りではない。消耗品のように使い終わったら交換するようなものであれば持ち主にとっても新品のときの価値が最も高いが、ものによっては使えば使うほど自分にとっての価値が高くなることもある。

パソコンはハードウェア的には新品のときに最も高いパフォーマンスを発揮するかもしれないが画面の配置を変えたり文字の大きさを変えたりすることで自分にとっての使い勝手を向上させることができる。また、文字変換の学習機能やブラウザのキャッシュなど使い込むほど持ち主の利便性を高める機能が数多くある。ハードウェア的にへたったり、時代遅れになったりしていない限り、使い慣れたパソコンはその持ち主にとって新品のものより価値が高くなる。パソコンほど明確なカスタマイズでなくてもたとえば靴の形が自分の足にフィットするようになったり、野球のグローブが持ち主の捕り方の癖にあった形に変わったりして、新品より使いやすくなることもある。ものが自分仕様にカスタマイズされるとともに、持ち主も学習するからよりよく馴染むようになる。使い込んだ辞書は他人から見たらくたびれて見えるだけかもしれないが持ち主にとっては新品よりも引きやすい。こういった使い慣れたものに対しては愛着も湧き一層持ち主にとっての価値が高まる。

他人にとっては時間とともに価値の下がるものが、自分にとっての価値は逆に上がっていく。新品では代替が利かなくなるのだ。ものを大事に使い続けると環境によいだけでなく自分にとってより価値の高いものに囲まれることになる。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。