気軽にできてしかも社会の役に立つカジノ


明日30日から始まるアジア安全保障会議に出席するためにシンガポールを訪問予定の安倍首相は、現地滞在中にカジノの視察を予定しているという。今国会でカジノ法案(特定複合観光施設区域整備推進法案)が成立するかどうかは予断を許さないが、カジノ合法化について国民の間でも認知度が高まり、徐々に受け入れる土壌ができつつあるように感じる。外国からの観光客の増加で一定の経済効果が期待できるし、税収の増加も見込めて推進派の気持ちも理解できる。

私は必ずしもカジノに反対するわけではないが、休日に朝からパチンコ店の前で行列を作るような人が増えるのであれば少し心配だ。マウスの脳に直接電極を差してレバーを押したときにその電極から気持ちの良い信号を出すようにするとそのマウスは飲み食いすることも忘れて餓死するまでレバーを押し続けるという。機械的にパチンコをやり続ける人を思い浮かべると、ついそのマウスを連想してしまう。虚しい感じがするのは時間をかけて行う作業が何も生み出していないからだろうか。もちろん時間の使い方はその人の自由だし、正しい時間の使い方なんてない。何も生み出さない時間がよくないとも思わない。ただ何となく虚しくて勿体ない感じがするだけだ。仮にパチンコをやることで何かを生み出したり、何かの役に立ったりするようにできればだいぶ印象が変わるかもしれない。

射幸性の高いゲームが好きな人は少なくない。勝負の刺激と勝ったときの快感を求めるのだろう。実はそういった快感はゲームの中だけではなく、現実の世界でも味わえるし、それを楽しんでいる人も多い。ビジネスはゲームだと割り切っている人もいるし、組織内での出世も見方によってはゲームみたいなものだ。ただ、現実の世界の「ゲーム」はいろいろなことが複雑に絡み合っていて、手っ取り早くそのゲームのエッセンスだけを楽しみたいという人には煩わしいのかもしれない。

であれば、そういった煩わしさを排除して、パチンコのように気軽にできて、さらに何かの役に立つようなことはできないだろうか?たとえば、為替や株式の取引をその場で少額の現金でも行えるようにするのはどうだろうか?気軽にお店に入ってその場で好きな通貨や有望と思う会社に賭ける。レバレッジのかけ方を工夫して短い時間でもゲームの楽しさを味わえるようにする。ゲームのルールをシンプルにしながら、ある程度の射幸性を確保すれば、パチンコ同様気軽に楽しくできるのではないか。市場に流れる資金が増えることによるメリットもあるし、国民全体の金融リテラシーが高まることも期待できる。

勝ち負けのあるゲームはそれだけでも楽しいが、それをやっているといつの間にか何かに役立つようになっていると、もっと楽しい。どうせカジノを作るのであれば、三兎も四兎も狙って、個人の楽しみと社会の利益が両立するようなことを目指せないだろうか。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。