プラトー


プラトー(plateau)は、もともと高原、台地といった意味だが、成長が止まって上昇も下降もしない平坦な状況のことを示す。

以前、「字のきれいさ」という記事でも話題にしたが、何事もただ単にやり続けるだけでは遅かれ早かれどこかでプラトーに達してそれ以上、上達しない。

一生懸命勉強しても全く効果があがらないことがある。難しいのは、間違った方法でやっているから成果があがらないのか、正しい方向でやっているけどまだ成果が上がっていないだけなのか、の見極めだ。正しい方向でやっていたとしてもすぐには成果が見えないことが多いため、そのままやり続ければいいのか、方法を変えた方がいいのかの判断が難しい。

毎日ピアノの練習をしていればある程度まで上手になるだろうが多くの人はどこかで壁にぶつかりそれ以上なかなか上達しなくなる。それまでの練習方法の限界が来たのか、あるいは、もう少しそのまま練習を続けることでまたどこかで飛躍できるのか。なかなか上手にならなくても辛抱して練習を続けることでどこかでブレークスルーがあることもあれば、指導者を変え練習方法を変えることによって初めて花開くこともある。

各界の成功者を見ると成果がすぐに上がらなくてもこつこつ努力を続ける力と、ときにはやり方を変える柔軟さの両方を兼ね備えているように見える。

頭に入れておきたいことは2点。

まず、成功するためにはプラトーの状態が続いても努力を続けることが必要であること。努力の成果が表れるのは多くの場合、時間がたってから(1週間かもしれないし1年かもしれない、あるいは10年、20年のスパンかもしれない)なので、成果が出なくてもそのやり方を信じて続ける必要がある。そして、プラトーの期間が長ければ長いほど、それを乗り越えて成し遂げることに価値がある。すぐに成果が出るようなことであれば多くの人にできるが、長期間努力を続けて初めて成果がでるようなことを成し遂げる人は少ない。

もう1点は、同じことをずっと続けていてもプラトーの状態から抜けられないこともあるということ。プラトーに達した後、さらに練習を重ねてもほとんど上達しないということは十分あり得る。平衡状態になり、上達や進歩がなくなる。そういう場合、さらなる上達や進歩を目指すためには、努力の方法を変えることも必要だ。

もともとプラトーの状態の中で、淡々と努力をし続けることは難しいが、2点目の可能性は、より一層それを難しくする。どちらかというと途中で諦めて違う道を探す方が簡単だ。しかし、何かを究めるためにはいくつものプラトーを乗り越えることが必要であるということは覚えておきたい。プラトーの状態に入っても自分のやり方を信じて努力を続けつつも、ごくたまに客観的に振り返る、というくらいでちょうどよいのではないか。あまり何度も振り返っていると乗り越えられるものも乗り越えられなくなる。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。