アメリカ


米国の長い大統領選挙戦にようやく決着がつきオバマ大統領が再選された。選挙の行方を見守りながら、様々なルーツやバックグラウンドをもつ人々が3億人以上生活する中で、民主政治がきちんと機能しているアメリカ合衆国という国に対する尊敬の念を新たにした。

誰でも平等で自由に生活する権利があり、指導者は自分たちで決めるという社会は当たり前の社会ではない。今の日本に住んでいると中国や北朝鮮のように一党独裁制の下、国民の自由を著しく制限している国は異常な感じがする。しかし、世界各国の歴史を振り返ると、一部の権力者による統治の下、普通の人は生まれながらにして身分や職業が決まり、自由にものを言えないという形の方が圧倒的に多く、人という生き物が集団として対外的な力を持とうとするとどうしてもそういう形に陥ってしまうのではないかという疑いさえ起こる。対外的な力を保ちながらも民主的なプロセスで自分たちの法律を定め、普通の人が自由に職業を選んだり、ときの権力者に対して自由に物を言ったりできる社会ができたことはむしろ奇跡といってもいい。

もちろん今の米国には問題もたくさんある。むしろ問題だらけと言っていい。貧富の格差は未だに大きく、健康保険の制度も整備されていない中、医療を受けられない人がたくさんいる。銃犯罪もなくならないし、人種の問題も解決されたとは言い難い。しかし、独立以来、多くの問題を抱えながら、多人種、多民族の社会の中で、一貫して民主的に問題解決に取り組み、少しずつ克服してきたことは称賛に値する。日本の江戸時代の頃から一貫して国のリーダーを4年毎の民主的な選挙で選び続けていることひとつをとっても素晴らしいと思う。

中国という非民主的な国が軍事力、経済力を高め、世界に対する影響力を強める中で、冷戦時代とはまた違った形で、米国が果たすべき役割は大きい。現時点で民主制が一党独裁制より優れていると証明されているわけではない。今後の中国の発展によっては、国力を高めるためには民主制より一党独裁制の方が有利である、ということが世界の常識になる可能性も十分ある。そのような状態を避けるためには、民主主義国家のリーダーとしての米国のさらなる発展が必要になる。もちろん我々日本人としてはまず日本という国のさらなる発展に尽くし、日本が世界をリードするような世の中を目指したい。しかし、他国任せにするつもりはないが、少なくとも当分の間、米国には、尊敬する自由の国として、引き続き世界の中でリーダーシップを発揮し続けてもらいたいと強く願う。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。