他ではだめでそこでなければいけない理由


就職活動においても大学のAO推薦入試においてもその企業あるいは大学を志望する理由が問われる。志望理由を問うのはお互いに必要とし合っていることを確認するためだ。企業であればその会社の特徴をよく知った上で、なおその会社がベストだと考えている人の方が活躍してくれる可能性が高いと見込める。大学であれば、やはりその大学のよさを理解した上でどうしてもその大学に行きたいと考えている人の方がその環境を活用し成長を遂げてくれるのではと期待できる。そういう意味で、企業に対しても大学に対しても志望するところのことを熟知した上で、他のところではなくてそこじゃなきゃだめなんです、ということを伝えることが大事になる。

ただ、ロジカルに絶対そこでなければいけない理由が求められているわけではない。同業他社のB社ではだめでA社でなければいけない理由をロジックで固めても意外と伝わらない。早稲田でなく、慶應がいいと考える理由を一つ一つ論理的に説明できたからといっていい印象を持ってもらえるとは限らない。理詰めで考えていくことが重要であるのは間違いないが、証明することが求められているわけではなく細かいところを詰めて差を明確にすればいいというものではない。特にA社とB社で似たような組織で似たような事業を行っている場合には、無理にA社でなければいけない理由を伝えてもそこまで説得力がない。むしろ、A社にはこういういいところがある一方でB社にもこういういいところがある、どちらも魅力的だが敢えて決めるとすれば○○な点でA社、という感じの方が納得してもらえる可能性は高い。

大事なのは自分にとって必要なことを把握していて、さらに、その会社や大学で自分が得られることもよく理解して、自分とそこがフィットするかどうかということだが、100%フィットするということはまずないし、第一志望と第二志望で大してフィット感に差がないことも多いだろう。第一志望のところに対して御社・御校は100%フィットするけれど、他のところは0%と主張するのはあまり説得力がない。第一志望が80%、第二志望が70%くらいのニュアンスが伝わるくらいの方が自分と会社あるいは大学の関係を理解していることが伝わるのではと思う。そういう意味では第一、第二の評価はちょっと観点を変えればひっくり返るし、そうすれば、どちらかといえば第二志望と思うところに対してもそこの試験を受ける際には自信を持ってそこが第一志望と言えるかもしれない。御社を志望する理由は3点あります、と明確に言えることが悪いわけではないが、柔軟性が足りないと本心であることが伝わりにくくなる。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。