ここからが大事


21日に投開票が行われた参議院議員選挙は大方の予想通り自民党の圧勝に終わった。憲法改正に必要な3分の2の議席には届いていないが「ねじれ」は解消し、今後法案を通しやすくなる。自民党は昨年12月の衆議院議員選挙で圧勝したときからここを目指してきたはずだ。今のところ狙い通りと言っていいだろう。第一次安倍内閣のときは組閣当初高かった支持率が見る見るうちに下がっていった。その嫌なイメージを振り払うかのように今回は経済政策に集中してスピーディーに手を打ち、高い支持率を半年強、維持することができた。とりあえず当面の目標であった今回の参議院議員選挙まで全速力で駆け抜けて何とかたどり着いたという感じだろう。今回の選挙は前回の衆議院議員選挙から7カ月と全力で突っ走っても何とかなるちょうどよい頃合いにあったのではないか。マイルストーンとして近すぎもせず遠すぎもせずちょうどよかった。

解散しなければ次に衆議院議員選挙が行われるまで3年以上ある。参院選も3年先だ。与党内での不和がなければ、これだけの間、衆参両院で与党は過半数を維持できる。安倍内閣は安心してやりたかったことを進められるはずだ。

前回政権を担った民主党が頼りなかったがために今回の安倍内閣の諸々の施策が頼もしく見える。そのため、つい忘れそうになるが、民主党が政権を取る前の自民党はやはり期待外れの連続だった。既得権益を守ろうとする人や団体を支持基盤に持っている議員が多く、口では改革を叫びながら、思い切ったアクションを取れず、実質的に何も進まなかった。小泉元首相が「自民党をぶっ壊す」というスローガンで改革を進めて一定の成果を上げたが古い自民党はまだ完全には壊れていない。まだまだ改革に反旗を翻す議員がたくさんいる。

安倍内閣には是非ここで手を緩めず、思い切った改革を続けてほしい。ここからの3年は日本にとってかなり大事だ。改革のための条件がここまで揃うことはそうない。今回の参院選というマイルストーンと比べて3年先の次のマイルストーンまでの距離は結構ある。その間に野党はもちろん与党内からも首相の足を引っ張ろうとする動きも少なからず出てくるだろう。マスコミによる必要以上の批判もあるだろう。しかし、国民としては、そのような動きに惑わされず政策を正当に評価していきたい。政策が間違っていなければ現政権をサポートして、日本がいい方向に向かうよう協力していきたい。


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