小保方さんとAO入試 2


今回のSTAP細胞研究の小保方晴子さんの論文を巡る種々の疑惑はとても残念だ。日本の若い女性研究者がチームのリーダーとして世界的な研究成果を挙げたというニュースはいろいろな意味で日本の科学界の新しい可能性を感じさせるものだった。チームリーダーである小保方さんの30歳という年齢、女性という性別、学部から博士課程まで早稲田という出身大学、そういった要素は、今までの枠に囚われない新たな研究者が出てきたことを思わせたし、さらに理化学研究所やハーバード大学という権威と結びついて成果を出したということは今後、日本から新しい形で世界的に活躍する研究者が多く生まれることを予感させた。しかし、当初持ちあげられていた分、今回の騒動で逆に、若すぎるリーダーはだめだ、女性ではだめだ、私大ではだめだ、という声が強くなりすぎそうで残念だ。

小保方さんのような人材をいち早く見つけた早稲田大学理工学部のAO入試について、縮小するのは勿体ない、国立大学と差別化を図るには手間がかかってもこういう入試を続けるしかないのでは、と前回ここで述べた。しかし、今回の疑惑で、その主張の説得力が弱まるだけでなく、やっぱり早稲田じゃ無理だ、とか、AO入試じゃだめだ、というように思う人がむしろ増えたのではないかと思う。日本中の注目を浴びていただけに、そういう見方が広がるのもやむを得ない。もちろん、卒業生1人だけで判断するのは乱暴な話だし、多様な入試があった方がいいという私の持論も変わらない。大丈夫だとは思うが大学入試に関わる関係者が短絡的に考えないことを期待したい。

私はSTAP細胞の研究について専門的な知識をもたないし、今回問題になっている画像の流用がどれだけ論文の本質に関わるものなのかもよくわからない。本日発表された理研の調査中間報告を見てもSTAP細胞の再現性についてはまだ肯定も否定もされていない。仮に論文の書き方に問題があったとしても、それが研究者として通常許されないものであったとしても、さらに早稲田大学から博士号を剥奪されたとしても、STAP細胞の再現性さえ確認できればまだ名誉挽回の余地はある。流用やコピペが事実なのだとすれば、認めるべきは認めて、それでも、STAP細胞が再現することを示してほしい。


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