「伝える」仕事


今の社会で何かを人に伝える、ということを生業にしている人は多い。受け手にいかにわかりやすい形で伝えるかということを日夜考えている人たちのことだ。

多くの人がすぐに思いつくのはジャーナリストだろうか。社会で起きていることをわかりやすくテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット等を通して人々に伝える。今起きていることを映像でそのまま伝えることもあれば、受け手がわかりやすいように解説を加えて伝えることもある。場合によってはより詳細に伝えるために何時間ものドキュメンタリーを作ったり、厚い本を書いたりする。

企業、国、自治体の広報活動についても「伝える」仕事として思いつきやすい。ジャーナリストと同様、テレビやインターネット等の媒体を通して自社の活動を多くの人に伝える。広報とは若干意味合いが異なるがそれと関連して企業の広告宣伝も本質的には「伝える」仕事だ。自社のことやその商品やサービスについてテレビコマーシャルや新聞広告を通して顧客や潜在顧客に伝える。正しく伝えるというよりは、自社の製品・サービスに対していい印象をもってもらえるような伝え方をするが、何かを「伝える」という本質は変わらない。

報道も広報・宣伝活動もラジオ、テレビ、インターネットとそれぞれの時代の媒体に合わせて発展してきた。その道のプロが最新のツールを使ってわかりやすく伝える努力をしている。特に広告宣伝はその商品やサービスの売上に直結するため、とても洗練されている。テレビコマーシャルには1秒の無駄もない。

実はいわゆる「教育」の仕事もその本質は「伝える」ことだ。教師のもっている知識や考え方を生徒に伝える。しかし、「伝える」ことにこだわっている「先生」はどれだけいるだろうか?もし「伝える」ことのプロを目指すのであれば、ニュースキャスターと同じように物事を噛み砕いてわかりやすくしなければいけない。スティーブ・ジョブズのプレゼンと同じように聴衆をひきつけなければいけない。伝えることを15秒に詰め込んだテレビコマーシャルも参考になるかもしれない。映像や音を使うことも役に立つかもしれない。

「教育」を「伝える」仕事ととらえると、教師という枠では見えなかった、より効果的な「伝え方」が見つかるかもしれない。「伝える」仕事ととらえて、異業種のライバルとも切磋琢磨することで、より効果的に生徒に「伝える」ことのできる「先生」が増えるといい。


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