クールジャパン
外貨を稼ぐ日本の文化というとゲーム、アニメ、等、が挙げられることが多い。ゲーム、アニメは、日本人が日常的に楽しんでいるものなので海外で受け入れられるのも自然な感じがする。歌舞伎や能、琴や三味線、そういった日本の伝統芸能はもちろんいいものだし、大事にしたいものではあるが、ほとんどの日本人でさえ日常的に楽しんでいるわけではない中で海外にまで広めるのはなかなか難しいのではないかと思う。もっと身近なものでも日本発のクールなものは、ゲーム、アニメ以外にもたくさんある。
まずは食べ物。寿司、天ぷら、すき焼き、しゃぶしゃぶ、等、外国人が日本に来たときに紹介したい定番の日本食はたくさんあるのだが、ここで挙げたいのはもっと日常的なもの。たとえばおにぎり。大体日本の小さい子供でも好きなものは多くの外国人も好む(清水仮説)。寿司はすでに世界に広まっているが、それは子供でも大人でもおいしく食べることができて奥が深いから。寿司でも「うに」とか日本人の子供でも好みがわかれるようなものは外国人にも好まれないことが多い。そういった意味では、おにぎりはかなりいけると思う。英国に留学していたとき昼食は売店で簡単に済ますことが多かったのだがサンドウィッチか甘いパンくらいしかなく、たまに寿司の弁当とかもあったが値段が高く、手頃な価格でおにぎりが売っていたらバカ売れだろうなと思っていた。多くの外国人にとってそもそも海苔巻寿司とおにぎりの区別はつかないような気がするし、寿司と比べて価格の低いおにぎりはお買い得感があると思う。食べ物であればラーメンももっとはやっていいと思う。最近はシンガポールに出店するラーメン店も多いと聞くが、他の国でもいけると思う。日本では子供も大人も好きなのに、海外ではあまり見ない。本格的なラーメン店がどんどん海外に進出するのが待ち遠しい。後はカレーライス。これも日本では子供も大人も好きなもの。もちろん本格的なインドのカレーはすでに世界中に広まっているが日本のカレーライスは独特で違う食べ物である。と思ってCoCo壱番屋のWebサイトを覗いたら中国、韓国、タイ、ハワイには進出しているよう。是非米国本土や欧州にも進出してもらいたい。
食べ物以外ですぐ思いつくものはトイレのウォシュレット。圧倒的に日本のメーカーの技術が進んでいると思う。なぜもっと海外で広まらないのだろう?ウォシュレットは実際に使い始めてみないとその必要性を感じないところがなかなか普及しない理由かもしれない。しかし、何らかのきっかけで一旦使い始めると、なくてはならないものになる。海外に行くとウォシュレットがあるところは少ないので、その有難味を痛感する。世界中に広まるのにそれほど時間はかからないと思う。
最近流行りのスーパー銭湯とかもなかなかいけるのでは?国によっては文化的に敷居が高いところもあるかもしれないが銭湯の気持ちのよさは日本人だけが感じるものではないはず。
上記はちょっとした思いつきで挙げたもので考えれば他にもたくさんあると思う。日本にいないと味わえないものが残っているのもそれはそれで楽しいが、クールジャパンが世界に広まるのを見るのはさらに楽しい。どんどん発信できればいいと思う。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。