プロとメンター
洋々の総合型選抜の書類作成講座では最初にGMがガイダンスを行った後、プロとメンターが個別指導を行う。プロは社会人経験豊富な面々だがメンターは大学生だ。最初はメンター主導で受講生のサポートを行い、プロは同席する形で進捗を確認する。最後の仕上げのときだけプロが単独でサポートする。
1人の受講生にプロとメンターの2人の講師が担当として付き、さらに同席のサポート(プロとメンターと受講生の3人で議論する場)もあるので、スケジューリングのオペレーションは煩雑になる。加えてプロとメンターの意見が食い違い、受講生の悩みを深めてしまうリスクも出てくる(基本的に予定調和的にプロとメンターの意見を合わせることはしていない)。
なぜそのようなデメリットがあるのにプロまたはメンター単独の個別指導ではなく、プロとメンターの組み合わせでサポートしているのか。プロが入るべき理由はわかりやすいだろう。社会人経験豊富なプロは自身の経験を活かして各受講生の問題意識を引き出しながらその解決の方向性を一緒に考える。最終化のプロセスではそれまでの議論を総括する形で文章の仕上げのサポートをする。一定の水準を担保するためにプロのサポートは必要になる。一方でメンターによるサポートの必要性はそこまで明白ではない。プロのサポートだけでよいのではというご意見を保護者の方からいただくこともある。実は洋々の中でもメンターが入らない形の講座を検討したことが一度ならずある。ただ、その度にやはりメンターが入った方がよい、という結論に至る。いろいろ理由はあるが最も大きいのはメンター主導にすることで「面白い」書類に振れる可能性が高まることだ。プロが主導する場合に比べてメンター主導の方がその受講生の色が出やすくなる。メンターの方が受講生に年齢が近いこともあり受講生が自分の意見を言いやすくなる。結果として大人の常識に囚われない、受講生独自の書類の完成に近づける。
ただ、メンターが入ることによるメリットを最大限享受するためには受講生の自主性が求められる。もちろん受け身の受講生に対してもサポートはしっかりするが自分自身で考えようとしたときに洋々の態勢はより大きな効果を生む。洋々では高校受験の推薦入試のサポートも行っているがそこではメンターは入らずプロだけが担当する。メンターが有効に機能するためには受講生の一定の成熟度が求められる。
洋々ではこれまで15年以上受験生のサポートをしながら講座の改善を積み重ねてきた。今の形が最終形とは考えていないが、今の時点で私たちが考えるベストな形だとは思っている。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。