一般選抜の準備


洋々は総合型選抜の塾を謳っているので総合型選抜(あるいは学校推薦型選抜)の準備のために来る受講生がほとんどだが一般選抜も視野に入れている人の方が多数派だ。ただ、中には一般選抜は自分には無理、と決めつけている受講生もいる。1年留学していてその間の勉強が抜けているから、とか、スポーツの活動が忙しくて勉強する時間がない、とか、理由はいろいろだ。洋々に通っているので予算的に一般選抜用の塾に行くのは難しいから、という人もいる。

早い時期から一般選抜用の塾に通っている人が周りにいる中で、学校の授業を受けているだけの自分が受かるはずがない、という気持ちも理解できる。私も高校時代、学校の授業と大学受験の勉強は別物だと思っていた。同級生たちも高3になるとほとんどが大学受験用の塾に通っていて高校の授業を真面目に受けている人は少数派だった。ホスピタリティという意味では高校の先生より塾の講師の方が敏感で生徒を飽きさせない工夫があったように思うし、教え方も塾の講師の方が優れていることの方が多かったように思う。ただ、教える内容に差があったわけではないように思うし、今振り返って考えてみると塾でやっていることと高校でやっていることに本質的な違いはない。塾の方が多少わかりやすいことはあるかもしれないが話が面白いとか、わかったような気になれる、というのはその科目の本質的な理解とはあまり関係がない。市販の参考書や問題集もよいものがいくらでもあるので教材面で塾に行く人と差がつくこともあまりない。

志望する大学のレベルと学校の授業のレベルが異なるということはあるかもしれない。ただ、それぞれの科目の本質が変わることはなく、学校でも塾でもそこから大きく逸脱することはない。仮に学校の授業で扱う問題が簡単に感じても自分でその問題の本質をさらに深く考えてみることはできる。たとえばf(x)=x²の微分の方法を習ったときになぜそうなるのか、微分とはどういうことなのか、ということを授業中に自分で考えることができれば、より深い理解につながる。第二次世界大戦のときに日本がドイツ、イタリアと同盟を結んだということを習ったときに、知識として覚えるのではなく、なぜ、ドイツ、イタリアと組んだのか、それが当時の日本にとってどういう意味があったのか、まで考えられると、当時の状況をより多面的に理解できるようになる。

本質の理解という意味では、自分の考えた方次第のところが大きく、学校でも塾でもあまり差はない。塾に行かなくても一般選抜の準備はできるはずだ。


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