勉強は楽しい?


大人に勉強は楽しいか、と聞いた、ある雑誌の調査で3割近くが「ずっと楽しい」、6割近くが「大人になって楽しくなった」と答えているのを読んだ。大人の9割近くが勉強が好きだということと、でも多くの人は大人になる前はそう思わなかったのだなということが印象的だった。

私自身今でこそ勉強ほど楽しいことはないと思っているが子どもの頃に「勉強」が楽しいかと聞かれたら「はい」と答えたかどうかかなり怪しい。小学生のときは授業中いつも休み時間を心待ちにしていた気がするし、宿題は面倒なものでしかなかった。夏休みの宿題も始業式の直前まで手をつけられなかった方だ。だから「勉強」が好きじゃない、という感覚もよくわかる。今でも難しい本を読むときなど億劫に感じることも多い。

勉強の楽しさは真理を知ることと自分の成長を感じることの2つの喜びから生まれるように思う。真理を知ることの喜びにはこんがらがった糸を徐々にほどいていくことの快感もあるし、物事の本質を知ってそういうことだったのかとわかることの満足感もある。自分の成長を感じることの喜びは外国語でコミュニケーションが取れるようになったり、高度なプログラミングができるようになったりといった場面で得られるものだ。

何かがわかるようになったり、できるようになったりすることに対しては子どもも喜びを感じる。ただ、その過程が面倒に感じてなかなか取り掛かる気にならないだけだ。大人になるにつれて将来得られる喜びと比較して、今の面倒なことが相対的に小さいものだと感じるようになる。スポーツ選手や楽器の演奏者が技術の向上を目指して日々トレーニングを重ねるのと似ているが勉強の負担は多くの場合そこまで大きなものではないだろう。

子どもの頃(もしかしたら今も)「勉強」、「宿題」といった言葉にネガティブなイメージを持っていたのはそれがやらなければいけないつまらないものだったからだ。勉強には退屈で苦しい側面もあるがそこが強調され過ぎるのはもったいない。面倒な部分はあっても、本来少しでも学びがあればその過程自体も楽しめるものだし、さらに「わかった」「できた」といった喜びを折々に得られるものだ。子どもの頃、勉強といえば与えられた問題を解いたり、指定されたことを覚えたり、といったイメージがあったが、自然に触れたり自分で作ってみたり、ということも含めて勉強にはいろいろな形がある。子どもたちにとっても勉強がやらなければいけないからやるものではなく、やりたいからやるものになるといい。


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