次のレベルへ


今もそうなっているかどうかは知らないが新しいプログラミング言語を勉強するときまずは画面に「Hello World!」とテキストで表示させる方法を学んだ。初めてだとエディタの使い方や出力の仕方等の設定も簡単ではなく、その表示だけでも大変だし、苦労する。それができても大したことではないかもしれないが、そこで達成感を感じたり褒めてもらえたりしてアドレナリンが出ると次のステップに進めるかもしれない。

大抵のことは大したことないといえば大したことないし、すごいと言えばすごい。評価する人の期待値によって大したことないと思われるかもしれないし、すごいと思われるかもしれない。レベル3だと大したことなくてレベル100だとすごいと思われるわけではない。レベル2を期待されているときにレベル3になるとすごいと思われるし、レベル4を期待されているときにレベル3だと大したことないと思われる。レベル101を期待されていたらレベル100でも足りないと思われる。

大事なのは今のレベルではなく、これからどのように成長していけるかだ。今のレベルに関わらず次のレベルを目指す、というモチベーションが湧くかどうかが重要になる。

親や指導者の立場からすると子どもを褒めてあげたい気持ちがある一方で、今の状態では全然まずいという危機感を持ってもらいたいと思うこともある。たとえば高校生になってから英検3級(中学卒業レベル)をようやく取得したとして、そんなの中学生のときに取るべき資格で、まだまだ全然遅れてる、と自覚して頑張ってほしいと思うかもしれない。その場合、まだまだだよ、と伝えるか、よく頑張ったね、と励ますか、迷うところだ。そこで褒めて一時的にやる気が出ても、どこかで実は周りはもっとできて、自分は全く大したことがないという現実を突きつけられて、一気にやる気を失うのではと心配になる。どこかでそうなるのであれば先に現実を正しく伝えたい、という気持ちにもなる。ただ、そもそも英検3級は中学生のうちに取るべき、というのが実はあまり根拠がなく、中学生のうちにレベル2になっていようがレベル3になっていようがレベル100になっていようが、どれがよくてどれがよくないかと決められるようなものではない。次の目標に向けて頑張ろう、と思わせることが大事なのであれば取得できたのが英検3級だろうが準1級だろうがまずは褒めたらいい。

自分はまだまだだ、もっと頑張らなきゃ、と思ってモチベーションが高まることもあるが、どちらかというと自分できるじゃん、もっとやってみよう、と思う方が前に進みやすい。今のレベルに関わらず自分のことも他人のこともそのように鼓舞していけるといい。


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