自分自身の志望理由
多くの人が大学受験の志望理由作成に苦労する一つの理由にそもそも自分の軸で行きたいところを選んでいないことがある。親や学校の先生に薦められたから、そこを受けたいという友人に即発されたから、等、理由は様々だ。正直に志望理由を話すと親が薦めたから、友人が受けると言ったから、というあまり歓迎されなさそうな内容になってしまう。で、それなりに尤もらしい志望理由をゼロから考えようとすると今度はありきたりな内容になりそうで苦戦する。
自分で志望校を選んでいるつもりでも世間の評判であったり偏差値であったり、やはり自分自身の軸ではなく、他の誰かの指標が基準になっていることが多い。私自身、大学進学のとき、就職するとき、大学院に留学するとき、いずれも社会における評価は気になったし、ランキング的なものも参考にした。大学や企業の数が山ほどある中ですべて自分の軸で絞っていくのは簡単ではないし時間もかかる。自分にとって最適な選択肢を効率的に選ぶためには使える情報は使った方がいい。
自分自身の軸で選ぶには勇気も必要だ。食べ物や文房具ぐらいであれば他の人が何を言おうが自分はこれが好きだからこれを買う、と言うのはそれほど難しくないが(実際のところはそれすら難しく感じる人も少なくなさそうだが)、進学先や就職先は自分の人生への影響が大きく、自分自身の軸で判断することに不安を感じる人がほとんどだろう。高校生が大人のいうことを聞かずに自分の判断で進学先を決めれば間違いもあるかもしれない。
ただ、それでもやはり最後は自分自身の軸に沿って決断したい。もちろんすべてを自分で決める必要はないし、世の中の評判や他の人のアドバイスは大いに参考にしていい。慎重に見極めて自分で判断したのであれば仮に「間違い」だったとしても他の人の軸で選んだ「正解」よりもよいのではと思う。そもそも何が間違いで、何が正解か、ということもその人の価値観によって異なる。長期的な視点で見れば目先の「正解」よりも今後自分自身の軸を持って道を切り開いていけるかどうかの方が大切なように思う。自分の軸で選んでそれを表現した志望理由書は、そうする人が少ないだけに、他の大勢の書類とは違う光を放つ。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。