スタイル
人によってスタイルというものがある。その分野で秀でた人は最高のスタイルを模索し自分なりのスタイルというものを確立していることが多い。メジャーリーグ・シアトルマリナーズのイチロー選手のバッティングフォームは美しい。彼が今までに追求してきたものの結晶だと思う。メジャーリーグに挑戦する日本人選手の先駆けである野茂英雄投手の投球フォームも独特だった。彼なりに速い球を投げようとしてできた形だと思う。メジャーリーグの選手は独特のスタイルを持っている人が多い。素人の私から見るとちょっとおかしいと思うバッティングフォームでヒットやホームランを量産したり、変な投げ方なのに時速100マイルを越す剛速球を投げたりする。そのフォームがその人にとって本当にベストなのかどうかはわからない。しかし、その人がその人なりに考えつくしてできたものなのだと思う。
何事もまずは上手な人をお手本にして真似てみることが上達への近道だ。しかし、より上手になろうとするとある時点から先は自分自身にあった方法を考える必要が出てくる。スポーツの場合、自分の体型や体力に合わせて、自分なりにベストの結果を出す方法を見出さなければならない。イチロー選手の域まで達すると、もう真似すべき人はいない。そこから先は自ら切り開く必要がある。実は、これはスポーツに限らず、芸術、研究、ビジネス、何の世界でも同じだ。人によって能力、知識、考え方は異なり、自分の能力を最大限に発揮するためには自分自身のスタイルを見つける必要がある。
人生についても同じことがいえる。自分の人生を精いっぱい生きるためには自分自身のスタイルが必要だ。何を食べ、何を飲むか、ということから、人への接し方、お金の使い方まであらゆることに自分に合ったスタイルというものがある。他人の生き方を真似るだけではなく、自分自身を活かす自分自身の生き方のスタイルを追求したい。
イチロー選手は無闇に筋力をつけてホームランバッターを目指したりせず、自分のバッティングセンスのよさや走力を活かして、いかにヒットを多く打つかということに専心してきた。自分自身の生き方のスタイルを探す際も、まずは自分自身の嗜好、強み、弱みをよく把握し、どうすれば自分を活かすことができるかを考えたい。自分自身を最大限に活かすことではじめて人は人生を謳歌できる。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。