総合型選抜における保護者の役割


総合型選抜において保護者の果たすべき役割について聞かれることは少なくない。親子間の信頼関係や普段のコミュニケーションの状況によるところもあるので一概には言えないが基本的には本人に任せて、少し離れて見守る、というスタンスがうまくいくことが多いように思う。一般選抜でも同じことが言えるが、一般選抜の場合は本人が言われるがままに勉強する形でもそれで学力が伸びれば合格できる。総合型選抜の場合は受験生の主体性がより直接的に評価されるので、親の指示に従って進めてもうまくいかない可能性が高い。

高校生の数学や物理の勉強を教えられる親は多くないが志望理由書であれば読めるし改善できそうなところも見つかるので口出ししたくなることも出てくる。親の助言から気づきが得られることもあるので書類に対するアドバイスをすべて控えるべきだとは思わないが足りないところの指摘ばかりだと本人のやる気を削いだり親子関係が悪くなったりしかねないので伝え方には注意が必要だ。加えて、大人が思う「いい」書類が総合型選抜で合格しやすいとは限らない、ということも頭の片隅に置いておきたい。本人が考えるための一つの視点を提供する、くらいに考えられるといい。

情報を集める、というところでは親の力を発揮できる場面が多いかもしれない。総合型選抜の仕組みはかなり複雑だ。出願や試験の時期、出願資格、出願書類の内容、試験の内容、いずれも大学ごとに異なるのはもちろん学部学科レベルでも変わるところが多い。同じ学科の中に出願資格や試験の内容が異なるいくつかの方式を設定しているところもある。こういった情報を親の方である程度調べて本人に伝えるのは悪いことではない。ただ、これもできることなら本人が自分で調べるのに越したことはない。本人が自分にあった大学学部と入試方式を自分で探し出せたなら、そこに行きたいという想いは強まり熱意も高まる。総合型選抜では自分で考えて動ける人の方が評価が高い。

本人ができることを本人の代わりにやるのは勿体ない。とはいえ、17~18歳だと足りないところも多いし、親の経験や知見が活きる場面もある。基本的には自由にやらせて、でも危険な時は支えられるように見守る、くらいがよいのではと思う。


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受かる総合型選抜_表紙

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以下の記事もご参考まで。
「実績がないと無理?」「実際に受けるのはどんな子?」 総合型選抜のリアル(講談社with class)


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