英語字幕
私は今までかなり時間をかけて英語の勉強をしてきた。いろいろな勉強法を試してきたが、かけた時間の割になかなか上達しない。ただ、その中でもこれはなかなかいいかもと思った勉強法がいくつかある。そのうちの一つは英語字幕をつけて英語の映画やTVドラマを観るという方法だ。もともと、英語のために英語を学ぶのは何だか効率が悪い感じがして嫌なので、たとえば、米国や英国のニュースを聞いて経済情勢等を聞きながら、英語も学ぶとか、何か別のことをやる目的で、ついでに英語も学べる方がいいと思っている。映画やTVドラマを観るのは英語でなくても楽しいし、学ぶことも多いので、これで、さらに英語も学べたら勉強として無駄が少ない。映画やTVドラマの英語は、日本の学校で普通に英語教育を受けてきた我々には難しい。学校の英語の授業では現地の人が普通の会話で使っている単語や言い回しを習っていないことが多いからだ。たとえば、米国では、ドルのことをbuckと言い、「これいくら?」と聞くと、「10 bucks(10ドル)」と返ってきたりするが、こんなに当たり前に使われている言葉でも、公の英語教育ではあまり習わない。だから日本の学校教育でももっと口語を教えるべきだ、とはあまり思わないが、現地の人と普通に会話するためには、こう言った言葉を知っていることも必要だ。本当は現地の人と直接話して覚えるのが一番の方法だと思うが、それがなかなか難しい環境にいる場合は、現地の映画やTVドラマを観ることは次善の策として悪くない。ただ単に観ていても知らない単語や言い回しは聞き取れないし覚えることもできないが、英語字幕をつけているとわからない単語や言い回しを調べることができる。
映画やTVドラマの英語字幕は、DVDであれば付いていることが多い。レンタル屋さんで借りるのもいいが、PCで英語のDVDを観る場合は、イギリスで売っているDVD(日本語字幕はついていない)を買うのもお薦めだ。米国のDVDはRegion Codeが日本と異なるので日本のDVDプレーヤーでは観ることができないものが多いが、イギリスのDVDは、Region Codeが日本と同じなので基本的に観ることができる。(ただし、イギリスと日本ではテレビの映像の規格が異なるのでイギリスのDVDは日本のテレビでは観られないと思っておいた方がいい。)たとえば、私が先日、amazon.co.ukで購入した米国のTVドラマシリーズ「LOST season 5」のBoxセットは送料を合わせても33ポンド弱で日本円で5,000円(1ポンド=146円)しなかった。日本では同じものが来年1月に発売予定だが、現時点でamazon.co.jpでの予定価格は11,544円だ。日本に比べて発売が早いのもイギリスのサイトで買うことのメリットの一つだ。現在、日本で公開中のQuentin Tarantino 監督、Brad Pitt主演の「Inglorious Basterds」もイギリスではすでにDVDで販売されていて、amazon.co.ukでも送料込みで2,000円程度(1ポンド=146円)で購入できる。やはり日本語の字幕も必要だという方には、ソースネクスト社の「超字幕」もよいかもしれない。PCへのダウンロード版は今月末まで990円で購入できる(http://www.chou-jimaku.com/ )が、これには映画がまるまる一本入っている上に英語学習のための字幕等の機能が付いている。タイトルは少し古いものが多いが、名作が多く、セレクションは悪くない。
英語字幕で観ていると欲しくなるのがPC上で単語の意味を調べることができる英和辞書だ。私は以前マイクロソフト社のオフィス製品に付属していたBookshelfの英和辞書(内容は研究社の新英和中辞典)を今でも使っているが、Bookshelfは最近のオフィス製品にはついていないし、アップデートもされていないようだ。研究社の新英和中辞典は信頼のおけるとてもよい辞書なのだが、映画やTVドラマに出てくる単語を調べた時に載っていないことがよくある。そういうときには、アルク社がオンラインで提供している「英辞郎 on the Web」を使っている(http://www.alc.co.jp/ )。しかし、映画の登場人物が「英辞郎」にも出ていない単語、言い回しを発することも珍しくない。そのときは仕方がないので、その単語をGoogleで直接検索すると大抵どこかの現代の英語の辞書のようなサイトにたどり着く。
英語字幕はとても便利なのだが、いつも付けていると、浮き輪をつけて泳いでいるようなもので、外したときにアップアップした感じになってしまうのが欠点だ。たまには、浮き輪なしで泳ぐ練習をすることも必要かもしれない。
洋々ではプロフェッショナルによる無料の個別相談を承っております。
個別相談申込ページからご予約いただくか、
電話またはメールにてご連絡ください。
電話:03-6433-5130(平日1400-2100、土1000-1900。水日祝休み。)
Eメール:you2_info@you2.jp
お気軽にご相談ください。
洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。