民主党代表選


民主党の代表選に誰が出るかという話題がマスコミを賑わせている。世間からの風当たりは強いが、小沢一郎氏の出馬も取り沙汰されている。正直なところ、菅首相、小沢氏のどちらの方が首相として日本を正しい道に導くのにふさわしいのかはわからない。しかし、どちらがなるにしろ、なったからには自分の信じるべき道を進んで、必要なアクションをどんどん取ってもらいたい。日本の政治家にとって、首相以上にやりがいのある職はないはずだ。首相になったら、その先はないのだから自分の信じることをひたすらやればいい。そんな清々しいことはないだろうにできていない首相が多いのは覚悟が足りないのだろうか?どうも最近の首相は、国民の声を気にしすぎる気がする。

日本人の特性なのかどうかわからないが、評判があまりよくないのに、それにあまり気付いていないように見える人(KYな人)に対して、何とかしてそのことを認識させようと考える人が多いように思う。ザ・ドリフターズの「8時だョ!全員集合」というテレビ番組のコントを思い出す。次々とおかしなことが起きているのに志村けんだけが気付かず、すべてを見ている観客が一生懸命「しむらー、うしろー!」と叫ぶ。見えている(と思っている)人からすると気付かないことが歯痒くて仕方ないのだろう。鉄面皮で自分の過ちを決して認めようとしない人に対し、何とか認めさせ、謝らせようとする。ワールドカップ本戦前の練習試合で負けを重ねても自分のやり方が間違っているとは決して認めなかったサッカー日本代表の岡田監督に対しての批判も決して小さいものではなかった。

しかし、岡田監督にサッカー素人の国民の声を聞く必要がなかったのと同様、首相も国民の声を聞き過ぎる必要はない。国政選挙は順調にいけば向こう3年間行われない。支持率を気にしすぎず、日本のためによいと思うことをひたすらやればいい。首相にまでなって、「空気を読む」必要はない。なる人の力量によっては、日本が間違った方向に進む可能性はあるし、それが日本の財政や経済に致命的な打撃を与える可能性も否定できないが、失敗したらしたでそこから学べばよい。曖昧なポジションをとってずるずる悪い方向に少しずつ進むより、それが正しいか間違っているかはわからなくてもポジションを明確に取って、やるべきことを実行し、とにかく結果を出すことにより、課題をはっきりさせた方がよい。9月の民主党の代表選で誰が選ばれるにせよ、選ばれたからには、批判されようが支持率が下がろうが自ら辞めることはせず強い信念でやるべきと考えることをやり通してもらいたい。


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