紙一重
大学受験で合格すると大きな自信になる。その大学学部に認められたという気分になる。一般選抜でももちろんそうだが総合型選抜や学校推薦型選抜で面接で直接その大学学部の先生方に会って話をした上で合格をもらえると一層そういった気持ちになる。逆に不合格になると自分が否定されたような感覚に陥る。一般選抜であれば当日の試験が自分に合っていなかっただけ、と思えばあきらめもつくが、総合型選抜や学校推薦型選抜で時間をかけて自分のことを十分に表現する書類を作成・提出して、面接でも自分のことを余すところなく伝えた上で、不合格の通知を受けるとかなり落ち込む。
一般選抜でも総合型選抜でもボーダーラインの近辺に多くの受験生がいる。一般選抜では出題する試験問題が少し変われば合格する人は大きく入れ替わる。総合型選抜でも誰が書類を見て、誰が面接をするかで結果は変わってくる。もちろん10回受けて10回合格するような人も中にはいるが、多くの人は10回受けたら5回受かるかどうか、みたいな位置にいる。本番で力を発揮できるかどうかも実力のうち、という考えもあるだろうが、実際のところは運の要素も大きい。しっかり準備をすることで合格の確率を上げていくことは可能だが最後は天命を待つことになる。
確率的でしかなかったものが結果に結びつくと一気に自信に変わり周りの見る目も変わる。中には10回に1回がたまたま出ただけの人もいる。大学受験だけでなく、資格試験であっても、スポーツの試合でも、選挙とかでも同じかもしれない。ある瞬間の位置でしかないのに、それで確定かのように感じてしまう。大学受験では入学許可者を決めなければいけないし、スポーツでは勝者を決めなければいけないので、それ自体は仕方のないことだが、自分自身も周りの目も一つの結果に引っ張られ過ぎであるようにも思う。
合格しても、たまたまかもしれないし、不合格と紙一重だった可能性もある。運がよかっただけだと思い、謙虚な気持ちでまた努力を続けていきたい。不合格でも、やはり合格と紙一重だった可能性もあり、落ち込み過ぎずに反省すべきは反省し、また次の挑戦に向けて努力していきたい。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。