シンプルなルール


消費税増税に伴い飲食料品にかかる消費税の扱いについて議論されている。通常の税率で一度支払った後に申請すれば払い戻すという還付金制度案が後退したのはよかったが別の案もなんだか複雑でわかりにくい。いっそのこと年金も健康保険も子ども手当も生活保護も消費税もすべて合わせて国民全員に一律支給するベーシックインカムのような制度がよいのではと思ってしまう。洋々が法人として支払う税金も支払い先が地方自治体だったり国だったり種類がいろいろあったりで社会保険も含めるとても煩雑でストレスフルだ。税金と社会保険をまとめて、しかも支払う先を1か所にまとめてもらえるとありがたいのだがそう簡単にはいかないものだろうか。

ラグビーワールドカップの一次リーグで日本代表は3勝しながら決勝トーナメントに進めず残念だった。得失点差などを見ても日本ではなく、同じプールBの南アフリカ、スコットランドが決勝トーナメントに進んだのは納得がいく結果ではあるが、それならば複雑な勝ち点制度はいらなかったのではないかと思ってしまう。トライ数が4以上だと1ポイント、7点差以内で敗戦だと1ポイントというのは、個々のゲームを盛り上げるための制度だったとは思うが、あまり考えるべきことが多くなると却って興趣をそぐ。勝てば3点、引き分け1点、負けは0点というシンプルな形でよかったのでは?

野球にはインフィールドフライというルールがある。無死または1死1,2塁、あるいは満塁という限られた条件のときにしか成立しない上、それがインフィールドフライかどうかは審判の主観に委ねられる。簡単なフライをわざと落としてダブルプレイを狙いにいくことを阻止するためのルールだが、そういったプレイを許しても1,2塁や満塁で内野フライを上げないように努力すればいい話で、野球の本質的な魅力は全く失われない。むしろルールを複雑にすることのマイナス面の方が大きいのではないか。

税金やラグビーや野球のことを考えて改めて思ったのはシンプルなルールを作ることは難しいということだ。何か(公平さや面白さ)を実現しようとするとどんどんルールが複雑になる。洋々ではシンプルなサービスの提供を理念に掲げている。しかし残念ながらまだまだ発展途上で胸を張って我々の提供するサービスはシンプルですと言えるところまでは達していない。いろいろなニーズに応えて価値を出そうとするとどうしてもサービスが複雑になっていく。何とかサービスの種類を少なくするのではなく本質を突き詰めて無駄をなくすことでシンプルなサービスを実現したいと思う。気を抜くとすぐに複雑になってしまうということを肝に銘じながら引き続き諦めずにシンプルなサービスの実現を目指していきたい。


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