興味のあるところから始める
先週開幕し、今現在アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で行われているサッカーのワールドカップは第23回の大会だが、リアルタイムでワールドカップを見るのが10回目の人もいれば今大会が初めての人もいる(もしかしたら全大会見ている人もいるかもしれない)。私自身はドーハの悲劇もジョホールバルの歓喜もリアルタイムでテレビで見ていた世代なので日本代表が8大会連続で本大会に出場して、しかも優勝を目指している、というだけで感慨深いのだが、今大会がワールドカップを見るのが初めての人もそれはそれで楽しめているだろう。ワールドカップって面白い!と思って動画を見たり雑誌を読んだりしているうちに、過去の日本代表にどのような人がいて、これまでどのような戦績だったのか、といったことを知るようになるかもしれないし、ブラジルのペレ、アルゼンチンのマラドーナ、西ドイツのベッケンバウアー、等の往年の伝説的名選手のことにも詳しくなるかもしれない(ロベルト・バッジオのPK失敗やジネディーヌ・ジダンの頭突きについても語れるようになるかもしれない)。
もしサッカーのワールドカップを教科書的に学ぶとすれば、1930年に第1回大会がウルグアイで開催された経緯から始めることになるだろうか。サッカーに詳しい人であればそれはそれで面白いかもしれないが、ほとんどの人にとってはワールドカップの歴史を学ぶことはそこまで興味が湧くことではない。教科書的に整理されたことを学ぶのは効率がよさそうで実は頭に入ってこなかったりする。まずは今大会を楽しむ、興味を持った国の過去の戦績を知る、等、興味を持った順に追っていく方が学びを深めやすい。系統だって学ぶのは、知っていることが増えた後(それが断片的であっても)の方がやりやすい。
何かを新しく学ぼうと思ったときにまずは教科書的なものに頼ろうとしがちだ。でも教科書は整理されているようで初学者にとっては難しいことも多い。プログラミングでも語学でも新しいことを学ぼうと思ったらまずは目の前にある興味を持てることからやれるといい。何にもわからないと系統立てて学んだ方がよいような気もするがどこから入っても変わらない。歴史を学ぶのに古代文明からやる必要はない。ワールドカップも第23回から入ったって構わない。まずは今そこにある自分が興味を持ったことから始めればいい。わからないことを一つ一つ追っているうちに徐々に全体像が見えてきたりするものだ。教科書的な学びはある程度知識が増えた後でもいい。
日本代表、強豪相手に勝ち点1おめでとうございます!
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。
