Fab Four


自分が生まれたときにはすでに解散していたので以前は過去のミュージシャンという認識だったが、中学生の頃に聞き始めてから30年以上コンスタントに聞いている。ベスト版から聞き始めて、最初は“Please Please Me”、“She Loves You”、“I Want to Hold Your Hand”といった初期のノリのいい曲が好きだったが、すぐに円熟期の“Hey Jude”や“Let It Be”やといったバラードにもはまった。どの曲も今も好きだが、自分が年を取るとともに新たな発見もあり、今では“Rubber Soul”、“Revolver”という1965年から66年にかけてバンドの中期に発売された2つのアルバムが彼らの最高傑作なのではないかと思っている。

彼らビートルズは1962年にレコードデビューし、1970年に解散した。8年間の間に数々の名曲を生み出し、多くのミュージシャンに影響を与えた。解散時にまだ20代だった4人のメンバーは解散後それぞれソロで、あるいは、別のバンドで音楽活動を続ける。残念ながら40歳で凶弾に倒れたジョン・レノンはビートルズ以降の時間が10年間しかなかったがそれでもその期間にソロで数々のヒットを飛ばした。2001年に亡くなったジョージ・ハリスンもビートルズ以降10枚のアルバムを出している。ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは今も現役で音楽活動をしている。

ビートルズ以降の4人の作ってきた曲にも名曲は多い。ジョンの“Imagine”、ポールの“Band on the Run”、ジョージの”My Sweet Lord”、等、世界的なヒットも少なくない(白状するとリンゴのソロの曲はあまり知らない、リンゴごめん)。ソロ活動の楽曲を聴くとそれぞれの個性を感じ、そういう方向に行きたかったんだ、と想像できる。ただ、ビートルズの曲を期待して聞くとそれぞれ何かが足りない感じがしてしまう。どのメンバーの曲もビートルズの一部の要素しかないように感じてしまうのだ。

逆にこの4人が持つ個性が集結してぶつかり合いながらも何とかバランスを保ってビートルズの名曲が生まれたのだと考えると合点がいく。目指す音楽や嗜好が異なる才能ある4人が葛藤を感じながらぎりぎりのところで妥協して、自分だけだったら使わない音やメロディをも受け入れることで、チームとして優れた作品を生み出してきた。4人でしか成し得なかったことであり、バンドがFabulous Fourと呼ばれる所以だ。


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