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今回は、「地球環境問題」について。  100年間で0.74℃上昇。温室効果ガスの排出による地球の急速な温暖化の、数値状況である。この数値からだけでは、本当の意味での温暖化の深刻さや影響というのはあまりわからない。私たちが暖房や冷房を使用する際、「1℃」というのはほとんど差を感じない程度の変化だからである。ただし、そこには「上昇」という紛れもない事実がある。「予防原則」という言葉にもあるように、可能性がないことが証明されない限り、何らかの対策を取ることが正当化されるのである。  では地球温暖化問題 [→続きを読む]

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 今回は、「目こぼし文化」について。  「目こぼし」の類語として、黙許・黙認・黙過・見てみぬふりなどがある。この言葉を法律という分野において用いる際、しばしば議論の対象となるのが「法律の網」だ。広い範囲に網を張るが、実際に摘発するのは稀なケースであり、通常それは「目こぼし」の対象として黙認される、そんな事例が身近なところでも数多く見られる。  たとえば、「踏み切り前一時停止」という交通ルール。もちろん法律で定められており、私たち国民も運転免許を取得する際、必ず勉強するルールである。教習所内にある [→続きを読む]

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 今回は、「雇用と法」について。  日本は新卒採用の国であり、学生たちは終身雇用を希望し、年功序列に従って一生を送っていく。若いころに働いて貯めた報酬を、後々になってから年金のように受け取る(給与が上がる)ため、実質35歳くらいまでは仕事と報酬が割りに合わないようになっている。それでも、優秀な人材はみな競うようにこのような企業に入りたがる。これはアメリカとは正反対の風潮らしい。アメリカの場合、優秀な人材は自分で起業するか、またはウォール街に入る。優秀でない人材が、大企業や公務員になる。まさに、日 [→続きを読む]

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 今回は、「定期借家権」という講義内容について。定期借家権とは、いわゆる「賃貸物件」において、貸し手と借り手の間に生じる権利のことである。  そもそも日本という国自体、建物や町並みに関する法規制は世界の先進国の中で緩い方に入る。ヨーロッパの先進国ドイツでは、土地利用・町並みともに規制が厳しく、例外は役所や協会のみだと言う。そのおかげで、街並みは日本とは比べ物にならないほど綺麗で整っている。日本の街並みは、ある意味で伝統を感じることはできても、建物の大きさも外観もまちまちであり、はっきり言って「汚 [→続きを読む]

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 今回は、「日本人の法意識」という講義内容について。  日本人の国民性として、まず集団主義という点が挙げられる。いわゆる「横並びの行動様式」というもので、私たちの生活の、実に身近なところにも数多く見られる。中学高校の制服、リクルートスーツ、入社式など…例を挙げればキリがない。その根底には、日本人特有の「人並み意識」が存在する。個性の主張や人と違う行動は嫌い、人より優れるでも劣るでもない「平均」「平凡」という言葉を好む。『出る杭は打たれる』なんてことわざにも、そんな感性が現れているだろう。  「滅 [→続きを読む]

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 「法律=法学部」という認識が社会には浸透しているようだが、SFCでも法律について学ぶことが出来る。そのうちのひとつが、この「法と社会」である。  私たちは常日頃から、法律の下で生活している。明文化されていないものも含めると、法律はかなり古くから世界中に存在し、今日の社会生活においてはもはや不可欠なものになっている。しかしその一方で、日本では法律はあまり強く意識されることは少ない。この授業では、普段の生活やビジネス、科学技術、その他幅広い分野において、法律についての基本的な知識と理解を身につけて [→続きを読む]

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 今回は、good design company代表・水野学氏の講演内容について。  皆さんは、「ラーメンズ」という芸人をご存知だろうか?私自身はこの授業で初めて知ったのだが、知っている人は知っている、そんなお笑いコンビである。実は、日本で一番観客動員数の多い(1公演43,000人)お笑いコントグループであり、DVD販売ランキングでも1位を獲得するなど、数々の記録を持っている。そして、この「ラーメンズ」というコンビのブランディングを、水野氏が担当しているのだ。  お笑い芸人の「ブランディング」と [→続きを読む]

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 今回は、Design Studio S代表・柴田文江氏の講演内容について。  柴田氏の手がけたプロダクトの代表例として、まず「オムロン体温計」がある。みなさんの家庭でも、オムロンの体温計を使っている人は多いだろう。全体的に丸みを帯びたフォルム、先端を平らにすることで使いやすさを追求したフラットセンサー、裸眼でも見やすいように既製品の4倍の大きさの画面など、使う側の視点からさまざまな工夫が施されている。中でも私が感心したのは、数字を縦表示にしているという点。右利き・左利きどちらの人にも見やすいよ [→続きを読む]

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 今回は、ゲームプロデューサー・鈴木達也氏の講演内容について。  皆さんは「無限回廊」というテレビゲームをご存知だろうか?おそらく名前を聞いたことがない人でも、映像を見ればすぐにピンとくるはずである。プレイヤーは様々な種類の「錯覚」を利用しながら、キャストと呼ばれる動き続ける駒を誘導するというパズルゲームの一種である。オリジナルステージを作成することもできる。  このゲームの元はある学者の作成したフリーソフトであり、オーディションによるアイディア公募によってゲーム会社の目に止まり誕生した。ゲーム [→続きを読む]

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 今回は、「ミラノ・サローネ」日本担当コンサルタント天野忠夫氏の講演内容について。  ミラノ・サローネは、毎年イタリアのミラノで開かれる世界最大のデザインの祭典(主に家具の見本市)である。2009年は、屋内では89の家具の展示会「サローネ・デル・モービレ」が、屋外では車の見本市「フォーリ・サローネ」など、様々なプロダクトのデザインが展示され、入場者数は約31万人という大盛況であった。  イタリア、特にミラノには数多くのデザイン会社が存在する。私を含め多くの人が「イタリア」という国に対して、何とな [→続きを読む]