今年で二十歳。これは小人が大人へと変化する年とされ、僕個人もそれを日々意識するようになってきたようだ。 大人とは「現実」で生きる人。親や学校や地域に守られること無く、開けた世界に晒される人。それは「現実」だ。テレビや新聞や学校や本で得る情報は「現実」という氷山のほんの表層である。偽りではないにしろ、それは各方面から情報制御を受けて取捨選択された「現実」なはずである。しかしそんな「現実」の疑似体験をする小人という立場に、僕は少なからず限界を感じる。小人ながらにあらゆる表層の情報を得ていく中、その下 [→続きを読む]