学習院大学国際社会科学部公募制推薦入試について解説しています。一通りお読みいただくことで、出願資格、募集人数、選考スケジュール、選考科目、出願書類の内容など入試の全体像について理解することができます。
目次
学習院大学国際社会科学部公募制推薦入試の概要
学習院大学国際社会科学部では、卒業後に国際社会で活躍するために同学部の社会科学と英語を融合したカリキュラムのもとで学ぶ意欲のある人物を受け入れる目的で公募制推薦を実施しています。
国際社会科学部にふさわしい能力や適性と、学習意欲や目的意識を、出願書類・筆記試験・口頭試問から総合的に判断し選考を行います。
受験には出身高等学校長または中等教育学校長の推薦状が必要ですが、1校あたりの推薦人数は制限していません。
募集人数・出願資格・選考科目
学科 | 募集 人数 | 現浪 要件 | 評定 要件 | その他要件 | 選考 |
---|---|---|---|---|---|
国際社会科学科 | 若干名 | 2浪まで可 | 全体の評定平均値4.2以上※1 | 数学ⅠⅡABの履修※2 | 1次:書類審査 2次:筆記試験 /口頭試験 |
※1 志願者が卒業生の場合は高等学校3年間の成績、在校生の場合は高等学校第1学年から第3学年第1学期または前期までの成績を指す。
※2 数学I・数学II・数学A・数学B の4科目すべてを履修している、または卒業までに履修する見込みである
※3 以下「外国語検定試験」を参照
なお、同学部で実施されている総合型選抜(AO)との併願はできません。
学習院大学 国際社会科学部 公募制推薦入試スケジュール
出願:11月上旬
↓
1次発表:11月下旬
↓
2次選考:12月上旬
↓
最終発表:12月中旬
↓
入学:翌年4月
学習院大学のアドミッッションポリシー
学習院大学では、“人類と祖国に奉仕する人材の育成”を教育理念に掲げています。それは、人のために働き、貢献する人を意味します。
そのために、入学後は大学の授業や研究だけに留まらず、課外活動にも積極的に取り組む学生を求めています。
学部の理念
国際社会科学部では、社会学の考え方と手法を適応し、広い視野から国際社会の問題や現象を分析し、理解する力を身につけます。そのスキルを生かして、様々な国の人と協力して働き、海外でのビジネスに積極的に応じる人材を育成します。
そのために国際社会科学部では、国際的に活躍したい学生を求めています。特に、積極的に国際的な環境に身を置いて活躍の場を見つけたいと考えている、チャレンジ精神のある人がこの学部に向いています。
学習院大学国際社会科学部 公募制推薦入試の倍率は、2024年度は志願者11名のうち7名合格で、倍率は1.5倍でした。
2023年度は志願者19名のうち6名合格で、倍率は3.1倍でした。
年度によって合格者の人数に大きな幅がありますので、詳しくは募集要項を参照してください。
1次選考:書類による審査
1次選考は、出願資格を証明する書類(調査書・成績証明書など)、推薦書、外国語の検定試験の成績、志望理由書、4年間の計画表を元に、総合的に評価されます。
出願書類
出願書類は、大学が指定する用紙で「志望理由書と」「大学4年間の計画表」を作成します。
志望理由書
志望理由書では、入学後の勉学意欲、同学部への適性、協業して学ぶ態度などが評価のポイントとなります。特に履修したい本学部の教員が担当している社会科学科目を具体的に挙げ、大学での学びをどうキャリアにつなげるかをアピールすることが必要となります(A4一枚、20-25行)。
大学4年間の計画表
「大学4年間の計画表」では、入学後の学修(力を入れたい分野や科目)と海外研修(期間や国・地域・学校名など)の計画を、図や文章で自由に表すことが求められます。思考力や表現力と共に、入学後の学修や海外研修に関する意欲、計画性などが評価のポイントとなります。用紙には1年次から4年次までの枠組みが設定されています。尚、この計画表は入学後の履修や研修を拘束するものではないということです。
指定の外国語検定試験
学習院大学国際社会科学部公募制推薦入試は、指定の英語資格・検定試験で一定の基準以上のスコア・級を持つ必要があります。
全ての資格に対する注意
・全てのスコア・級において、出願時に取得後2年以内のもののみ有効です。
・提出できる英語資格・検定試験は一つのみとなっています(複数のスコアを持っている場合は一番換算成績が高いもの)。
・異なる実施回の4技能スコアを組み合わせて提出することはできません。同一実施回のスコアを提出します。
資格名 | 必要な スコア | 必要な 成績証明書 | その他 条件 |
---|---|---|---|
TOEFL-iBT | 42点以上 | Official Score Report | IPT,Junior,Primaryは不可 TOEFLのOfficial Score Report(事務局から大学に直接郵送可*) もしくは Test Taker Score Report(事務局から大学に直接郵送のみ可) |
IELTS | Overall Band Score 4.5以上 | Test Report Form | Academic Module |
TOEIC L&R + S&W | 650点以上 | 各OFFICIAL SCORE CERTIFICATE | Writingのみ、Speakingのみの 単体受験は不可 団体特別受験制度(IP)及び TOEIC Bridgeのスコアは不可 |
GTEC | 1050点以上 | Official Score Report | 4技能オフィシャルスコアに限る |
TEAP | 210点以上 | 成績表(OFFICIAL SCORE REPORT) | 4技能の合計、同一試験日の スコアの合計点に限る |
TEAP CBT | 310点以上 | 成績表(OFFICIAL SCORE REPORT) | なし |
英検 | 2級以上 | 合格証明書もしくは英検CSEスコア証明書 | CSEスコア1980点以上 |
ケンブリッジ英検 | B1 Preliminary以上 | 認定証(Certificate) | 中高生対象のケンブリッジ英検 (Cambridge English for Schools) は不可 |
*TOEFL以外の外国語検定試験の成績証明書は、各事務局から大学に直接送ることは不可
2次選考:筆記試験・口頭試験
筆記試験(英語で出題、英語または日本語で解答)(90分)
まず国際社会に関する英語の長文を読みます。英語による本文の要約と意見の記述、日本語による本文の和訳と国際社会に関する知識を確認します。
口頭試験(1人10〜15分)
英語と日本語で行われます。
英語パート:自己紹介や将来像を説明することを通して、英語によるコミュニケーション能力を確認すると共に、国際社会科学部への適性を見られます。
日本語パート:国際社会の課題について説明し、その課題に対する知識や関心を見ます。
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