マスクをしないで外を走ることもままならない世の中になった。例によって、ほんの少しでもリスクのあることを見つけては、それを批判することが偉いと言わんばかりに自粛を要請する方々が「ノーガードで外を走るのってどうなの?」と声を上げ始めた頃から徐々に、けど確かに、僕らランナーに対する道ゆく人たちの態度は変わっていった。あからさまに距離を取る人、口元を抑える人、引き返す人、などなど。つくづく窮屈で生きづらい世の中になったものだ。 当初はまだ市場にマスクが出回っていなかったから、走る時間やコースを調整したり [→続きを読む]

この外出自粛の時間を使ってやたらとドラマや映画を見ている。今まで録画していたテレビドラマを見終わると、huluにあるもの、たまにTSUTAYAなんかにお世話になって、最近そこそこ話題になったものは手当たり次第に見漁っている。 そんな感じでこの前、映画”ジョン・ウィック”シリーズ、今のとこ3作品を一気に観た。ご存知かもしれないが、キアヌ・リーブス演じる元敏腕殺し屋の主人公が、悪い組織にちょっかいを出されたことにブチ切れて、復讐に走り回る映画だ。複雑な要素はほとんどない。ただただたくさんの銃弾が発せ [→続きを読む]

こんな状況を受けてMr.Childrenは、2017年のDOMEツアー「Thanksgiving 25」のライブ映像をYouTubeで無料公開している。ツアータイトルから想像できるかもしれないけれど、これはMr.Childrenのデビュー25周年を記念したライブで、僕が珍しく観に行くことができたライブだ。 自分が観に行けたライブだからこのブログに例によって長々と感想を書いているから詳しくはそちらで、なんだけど(第368-369回)、さすが周年記念というだけあって非常に豪華な曲目で、どれもこれも何 [→続きを読む]

この前、「海辺のカフカ」を読み直してみた。何を隠そう、海辺のカフカは僕が初めて読んだ村上春樹の小説で、ご存知の通りズブズブのファンになるキッカケとなった一冊だ。 どんな小説かと聞かれると、すごく難しい。15歳の少年が家出をして、東京からアテもなく四国まで行って不思議な図書館に辿り着いて、不思議な人と会って不思議な体験をしながら少しだけ大人になる話と、幼い頃に不思議な体験をして少し壊れてしまった老人がトラックの運ちゃんと一緒に途方もない旅をする話で、その二つの話が所々で不思議なシンクロをしたりする [→続きを読む]

家にいる時間が長くなるに伴って、テレビのワイドショーやスマホのニュースアプリなんかをよく見るようになった。それを観ていて思うのは、特に最近になってかもしれないけれど、「○○さんの〇〇行動に非難殺到」といった記事や話題が実に多いこと。説明するまでもないと思うけれど、有名人や政治家がこんな発言をした、とかこんな施策を打ち出した、とかそういうやつだ。 僕だって、どちらかと言えば斜に構えた見方をする人間だし、誰かを非難したくなったり、そもそも嫌いな人だったらその一挙手一投足にケチをつけたくなる気持ちは分 [→続きを読む]

非常事態宣言が出たのは4月に入ってからだけど、おそらく都民がコロナの強烈な影響を受け始めたポイントは、前回の記事にも書いた通り3月25日の小池都知事の会見だ。つまりかれこれ3週間以上経った。しかし残念ながら依然として新規感染者数の増加は止まらない。 僕の生活もやはり多大なる影響を受けていて、会社は原則在宅勤務、ジムは閉鎖、行きつけの呑み屋も営業休止。こうなってみて初めて気付かされたけど、そしてあまり胸を張って言えることではないけれど、普段の僕の生活において、その三ヶ所は外出の9割を占めているよう [→続きを読む]

徐々に、でも確実に勢力を増してきているコロナウイルスは、もれなく僕の生活にも多大なる影響を及ぼしている。金曜日の小池都知事の「感染爆発の重大局面」会見を機に、ついに弊社にも(というより僕の所属している部署にも)原則的に出社停止:特別休暇で自宅待機命令が出た。不要不急の仕事は全てリスケし、自宅で様子をみるのだ。 言うまでもないが、僕は家でジッとしているのが苦手だ。用がなくても外をブラブラしたい人間だ。しかし今回ばっかりは仕方ない。家でできうる限りの時間を使って、ただただ我慢して3日目。どうしようも [→続きを読む]

さて、走り切って思ったことをいくつか書いておく。 今回悔しかったのは、進めど進めど、ふざけた格好で走っている人たちが前にいたことだ。僕は結局最後までカマキリを抜けなかった。どうやら“ふざけた格好をしている奴は速い”らしい。分析するに、普通に走ってタイムを狙うのに飽きた走りのベテランたちが、ふざけた格好で出ていることが多いのかもしれない。例えるならば、僕らが今趣味で柔道の試合に出たとして、柔道を初めてまだ1年の選手と片手で戦ったら負けますか?という状態なのだろう。 走る前は、次はフルマラソンかな、 [→続きを読む]

折り返す頃には、周りに自分と同じくらいのペースの人が増えてきた。復路は基本的に下りが多いため往路よりもだいぶ走りやすい。ただ着実に疲れてきている感覚はあって、徐々に周りを気にする余裕がなくなってきた。そのせいか、すれ違うSさんを見つけることができなかった。徐々にすれ違う人もまばらになって、最終的には当然最後尾の人たちとすれ違う。今にも膝をついてしまいそうにヨロヨロと進み、今しも収容バスに拾われそうな彼らを見て一瞬気の毒だなと思ったけれど、すぐに、自主的に走っているのだから同情の余地はないことに気 [→続きを読む]

走り出してまず思い知らされたのは、全然自分のペースで走れないということ。人が多くてなかなか前に出られないのだ。最初の1km、そういうものなのかなぁくらいの気持ちで周りに合わせて走っていたら6分もかかってしまった(kmあたりのスピードを、音声でイヤホンを通じてリアルタイムで教えてくれるアプリのおかげで、常にペースを把握できるのだ)。「これはマズい」と思った。周りに合わせて走っていたら日が暮れる。そこで一気にギアを3つくらい上げて、人込みを掻き分けるようにドンドン抜かしていくことにした。東京マラソン [→続きを読む]