全日本実業団団体戦を終えてから、僕ら柔道部は1週間のお休みに入った。こういう長期の休み(我々は「解散」と呼んでいる)は年に3回しかない。この大会が終わったあと、8月末の個人戦が終わったあと、年末年始の3回だ。 そんな貴重な長期休暇に、今回は前々からしっかりと旅行の計画をたてて臨んだ。何度か書いたように計画性のない僕とって、これは非常に珍しいことである。増してや柔道着を持たない旅行を自ら計画するなんて、本当に初めての経験であった。 さて、具体的にどんな旅行をしたのかというと、相方と2人、1泊目=富 [→続きを読む]

ここ何か月か、月末になって慌ててこのブログを更新している。このブログは月に4回の更新が義務なのだ。いつも「来月こそはしっかり計画的に更新しよう」を思っているのだけど、いざ始まってみるとなかなか時間が作れなくて、この有様だ。でもこのお蔭で、スケジュールこそキツキツだが、毎月の終わりにその一か月の間にあった出来事を思い出し、一度自分の中で整理して次の月を迎えられたりもする。 と言うわけで、僕の2017年6月を今から少しずつふり返る訳なのだが、残念ながら最初はあまり明るい話題ではない。この前フリで何と [→続きを読む]

前回の記事にも書いたけれど、今週末6月3・4日は全日本実業団団体戦だ。男子は3日が三部、2日が一・二部の試合が行われる。この大会は全日本実業団個人戦と違って毎年開催地が移動する。僕の実業団一年目は静岡藤枝市、二年目は秋田市、三年目の去年は宮崎市、そして今回は富山県小杉市での開催である。なかなかまとまった休みの取れない自分には特に関係がないと思っていた“北陸新幹線”の恩恵を思わぬ形で受けることとなった。分からないものである。 今回僕は二部の補欠でエントリーされている。「とうとう一部で使われなくなっ [→続きを読む]

どれだけの人が知ってくれているか分からないけれど、あるいはどれだけの人が興味を持ってくれるか分からないけれど、5月の末30日、ゴミ0の日は僕の誕生日である。ちなみに今日は30日、もうすぐ26歳最初の一日が終わる。昨日で僕はちょうど4半世紀生ききったのだ。そう考えると我ながら大したものである。 とは言え、26歳になった感想や抱負などを聞かれても少し困る。26歳から車の保険が安くなるってことは、若干落ち着く、とみなされるということではあるようだが、実際にはどんな風に心境が変化すればいいのか分からない [→続きを読む]

それから一度東京の方に戻って、車を置いて、みなとみらいに電車で移動。赤レンガ倉庫で開催されていた「オクトーバー・フェスト」に行った。ドイツのお祭りを模倣した、飲んで騒ぐイベントである。ちなみに、なんで“オクトーバー”を5月にやっているのかは知らない。きっとそれっぽい雰囲気の中で騒げれば何でもいいのだ。 赤レンガ前の広場に、ドイツビールやらドイツっぽい肴やらを売る屋台が所狭しと立ち並び、仮設ステージやテントが建てられている。ステージでは僕の知らない外国人アーティストがよく分からない言葉で少しうるさ [→続きを読む]

今年の僕のゴールデンウィークは、いつもより少しゴールデンウィークっぽかった。と言うのも、今まで僕らにとってのGWは、だいたい毎年何かしらの合宿や練習で、休みという休みはなかった。それが今年は珍しく最後の3日間、5日~7日、3連休をもらえたのだ(もちろんそれ以外の日はもれなく練習である)。 すくなくともここ10年、2日以上の完全な連休など年に数回しかない。だから僕らは休暇というものに慣れていない。それに加えて僕らには計画性というものがない。いざ休みになってからその日何をするか悩み、結局は友達の下ら [→続きを読む]

最近、頭を使わなくていい映画を観るのが好きだ。頭を使わなくても良い、と一言で括ってしまうと、最近の映画の80%くらいが当てはまってしまうような気もするが、僕が好きなのは怪獣とか怖いものが出てきて、登場人物がしんどいことになっているやつだ。決して、ラブとかヒューマンドラマとかではない。 なぜか?ストレス解消になるからだ。難しいことを考えずに、自分よりも大変そうな人を見ることで、観終わったあと、「世の中には大変な人がいるものだ。よし、また頑張ろうかな」と気持ちをリセットできる。「スカイツリー」でも似 [→続きを読む]

4月7日の夜、今年最初で最後の花見をしに目黒川に行った。定番中の定番だけど、寮から近いんだから仕方ない。近くに住んでいるうちに、せっかくだから一度は行っておかなきゃいけないポイントなのだ。   僕は本来、それほど花に興味のある人間ではない。どちらかと言えば「花より団子」タイプの人間である。小学生の頃、母に無理やり国立の桜を見に連れていかれた時も、桜なんて見上げもせずに「腹減った」とばかり叫んでいたら、えらく怒られた記憶がある。大学に入る頃になってやっと、まあ年に一度くらいは花を見上げて [→続きを読む]

僕らが350mの展望台に着いたのは5時半を少し回った頃。チケットを買ったりなんだりしている間に、幸運にも天気は少し回復していて、空に雲はあるものの、高度350m以下に霧や霞はなく、遠くまでキレイに街を見渡せた。この日の日没は6時。徐々に辺りが薄暗くなっていく時間、三谷幸喜に言わせれば「マジックアワー」で、新海誠に言わせれば「誰そ彼(たそがれ)時」である。 辺りが暗くなるのと反比例して、ビルや家に灯りが灯りだす。こんな風に街を俯瞰した時にいつも、そういう光の一つ一つの先に誰かの生活があることを想像 [→続きを読む]

今月始めの週末、僕は初めてスカイツリーにのぼった。2012年の始めにそれが完成したと聞いて以来、一度はのぼっておきたいと思っていたがなかなかチャンスに恵まれず、またあまりにも定番過ぎるスポットをあえて避けたがる捻くれ根性のせいで、もうかれこれ5年間も足を運ばずに放置してきたスカイツリーである。 ツリーの麓にある「ソラマチ」に到着したのは昼過ぎころ。良い季節の週末とあって、ツリーへの入場チケット販売所も、ソラマチも人でごった返していた。この日はあまり天気が良くなく、分厚い雲が空一面を覆っていて、時 [→続きを読む]