運転免許証の更新を知らせるハガキが届いた。なるほどあと一か月で誕生日。俺ももう25歳になるのか・・・と少し黄昏ながらハガキを開くと、今回の更新でゴールド免許になる旨が記されていた。過去に一度大失敗を犯している僕は「ゴールドなんてまだまだ先のこと」と勝手に思っていたので、この予期せぬ朗報はなかなか嬉しいものだった。   思えば大学入学直前、猿に見守られつつ長野大町の自動車学校を卒業して(このすったもんだをこのブログを始めた頃に書いたっけ)、大学1年9月、期限ギリギリにやっと試験を受けて免 [→続きを読む]

前回と前々回の投稿に続き、卒業式のあった3月28日の話を少し小説家気取りの文章で書き続けようと思っていたけれど、やめた。なんかパッとしないなぁと思いながら書いていたら、やっぱり読んでいる方も退屈していたみたいだから。親しい読者に指摘された。今度、こんな風に出来事を書く機会があれば、もっと楽しかった一日を文章にしようと思う。   さて、僕はこの4月の新学期から慶應の授業をボランティアで手伝っている。教科はもちろん体育の柔道である。この授業の担当教官が、たいへんお世話になった大学体育会柔道 [→続きを読む]

僕らが日吉キャンパスの並木道を上がるころには、雨はだいぶ小降りになっていた。傘をさしてもささなくても変わらないような弱い雨。逆に傘が荷物になるような、くどいようだがまったく面倒な天気である。 並木道の始まるキャンパスの入口と中腹に「平成27年度慶應義塾大学大学院卒業式」と大きく書かれた看板がかかっていて、その前で記念写真を撮ろうと卒業生の行列が出来ている。行列は、ご両親などと一緒に式に出席するらしい学生が大多数だ。きっと親の方が撮りたいんだろうなぁなどと連想する。特に家族が来るでもない独り身集団 [→続きを読む]

 3月28日朝8時、iPhoneのアラームが鳴って目が覚めた。極浅い眠りからの目覚めだ。前日の試合(前回記事参照)での反省と、この日やらなきゃいけないたくさんのことを考えてしまって、一晩中眠りに集中することができなかった。目は冴えているものの、身体は正直に寝不足と疲労を訴えている。まさにダル重たい感じ。カーテンを開くと、予報通りの雨空。「今日の雨は面倒くさいなぁ」とボヤきながらベッドから起き上がる。長い一日が始まった。 シャワーを浴びて、歯を磨いて、スーツに着替える。滅多に使わないワックスを、慣 [→続きを読む]

3月27日、広島で開催された平和カップなる大会に出場してきた。オープン参加形式の5人制団体戦で、男子は高校の部・一般一部・一般二部の3つで争われる。僕らが戦った男子一般一部は予選3チームリーグ戦とリーグで勝った8チームのトーナメント戦で、例年なかなかの強豪大学と実業団が集う。 僕はチームの大将として予選と本選にフル出場した。チームの成績は決勝で0ー2で負け準優勝。大会通しての個人の内容は3勝1分1敗。この1敗は決勝戦のもので、絶対に取られてはいけない場面での1敗。要するにチームとしては勝ち進んだ [→続きを読む]

 3月6日、綾瀬の東京武道館で開催された東京選手権に出場した。この大会は4月29日に日本武道館で開催される全日本選手権の東京予選である。全日本選手権は、世界選手権やオリンピックに並ぶ日本人柔道家の夢である。その畳に上がるだけでも価値がある。そしてこの世の中は、価値のあるものを得るためにはそれ相応の厳しい道のりを生き残らなくてはならないのが常。まったく不都合な真実だ。 試合結果は2回戦での一本負け。4回勝ってベスト8に残らなければ出場権を得られないことを考えると、全然まだまだのところで散った訳だ。 [→続きを読む]

 前回の記事に書いたように、2月下旬、僕はパーク24柔道部寮に入寮した。この寮、地下に乾燥室・ウエイトトレーニング場・サウナ付きの大浴場、1階に食堂、2階に酸素カプセルや治療器具のある回復部屋と道場、3~6階が我々選手の部屋という構成。注文しておけば、栄養バランスの考えられた食事も用意される。数年前に会社が柔道部のために建ててくれた、極控えめに言っても最高の施設である。 横浜で初めての一人暮らしを経験してから、再び寮生活に戻ってきたわけだが、やはり仲間と一緒に恵まれた施設で暮らすのは、便利で楽し [→続きを読む]

 2月、初めてこのブログに穴を開けた。極個人的なイベントがたまたまいくつか重なって、バタバタしているうちに3月になってしまったのだ。「ちょうど300回目の記事だから何か凄いことを書こうとしているのか?」と期待してくれていた人、あるいは「第299回の記事が今までの総括的内容だったし、そろそろ打ち切りか?」と心配してくれた人、ごめんなさい。ただ単純に忙しかっただけなのです。これからも、とりあえずは来年度も、この夢物語は続いていくので今後ともどうぞよろしくお願い致します。  さて、前述した極個人的なイ [→続きを読む]

 気が付けばこのブログも次で300回目の更新を迎える。第1回目の記事「一月の災難」を高校3年生の1月31日に書いたことを考えれば、期間は明日でちょうど6年になる。週に1回、最近では月に4回、毎年だいたい50本の記事を(僕の記憶が正しければ一度も休むことなく)ツラツラと積み重ねてきたわけだ。 「文章力を鍛えつつ、何か世間に発信したい」なんて大それた目標を掲げ、書き始めたこのブログ。6年目を迎える今、正直文章力がそれほど向上したようには思えないし、自分の意見を世間に発信できているかどうかも正直怪しい [→続きを読む]

 2010年、南アフリカでのサッカーワールドカップを観てから、僕もすっかりサッカーファンである。2010年は僕が大学に入学した年で、今まで自由に観られなかったテレビが観られるようになったお蔭かもしれない。毎晩遅くまで、地球の裏側で繰り広げられる試合を熱心に観た。それ以来、ナショナルチーム(各国代表チーム)のみならずクラブチームのリーグ戦まで、けっこう幅広く色んなサッカーに興味を持つようになった。 そんな中で僕が一番好きなチームは“FCバルセロナ”だ。メッシやネイマール、スアレスなどが在籍する、言 [→続きを読む]