11月の講道館杯で指を骨折してから、かかりつけの病院にリハビリで通っている。だいたい週に1回、1時間半から2時間ほどのメニューをこなす。一般的な人に比べて身体を酷使する人生を送ってきた僕だが、なんだかんだ丈夫な身体のおかげで、意外にもリハビリは初めての経験である。 もう指の可動域は戻ってるし、普通の生活を送る分には全く不自由しない。ただ怪我前の握力に戻っていない。僕にとって右手は引手。技が決まるかどうかの生命線である。練習でいい感じの技に入れても、引手がすっぽ抜けて投げきれないことが多々ある。 [→続きを読む]

 2015年から2016年の年越しはいつにも増して呆気ないものだった。気が付けばいつの間にか新年で、気持ちも身体も上手く区切りが付いていない感覚である。 理由は簡単、修士論文の執筆作業に追われていたからだ。12月3週目に担当の教授に初稿を提出してから1月12日の正式提出まで、書いては直され書いては直されをひたすら繰り返し、とりあえずの完成形を作りあげた。 執筆作業に取り掛かる前からある程度の予想はしていたものの、論文書くのってごく控えめに言ってすごく骨の折れる作業だった。たぶんそういう文章の書き [→続きを読む]

 8月31日、朝は早かった。6時頃起床し、軽く朝風呂してから、朝一番のうどんを頂きに行った。香川ならそこら中にある、おじちゃんが一人でやっている小さな店である。うどんの味の違いを、人に伝わるように書くほどの語彙力がなく申し訳ないが、なるほど確かに美味しくて安い香川うどんである。 その後、スポーツトレーナーであるDの実家で、挨拶がてら酸素カプセルとパワープレート(振動するマットの上でストレッチやトレーニングをするもの)を体験させてもらった。 次の目的地に思いついたのは金比羅山である。長い階段がある [→続きを読む]

 尼崎から西へ走り、明石海峡大橋を渡って淡路島に入った。まだ日没前、夜ご飯には中途半端な時間だったが、ぼちぼち腹が減った我々はスマホで適当なご飯処を探す。“ぐるなび”に導かれるまま行った洋食屋1・2軒は昼しか営業しておらず断念。みんなマイペースでゆっくりと時間が流れている感じ、東京では味わえない不便さの中に安らぎがある。 最終的に入れたのは複合施設内にあった熟成肉のハンバーグ&ステーキを出す「听(ポンド)」という小綺麗なお店。残念ながら牛肉は淡路牛じゃなかったけれど、昔ながらの肉々しいハンバーグ [→続きを読む]

 今回の記事は少し前の話になる。あのMr.childrenのライブより少し前のことだ。順番が前後して申し訳ない。試合後の解散を使って大学院の友達3人と四国を一周するかたちで旅行に行った話、今回はその淡路島・香川編である。  8月30日に全日本実業団個人戦が終わって、パーク24柔道部は1週間のお休みに入った。柔道競技は基本的に年中試合があって、野球やサッカーのような“シーズン”がない故、こういうまとまった休みがほとんどない。具体的に僕らの柔道部は、今回の個人戦が終わった後と年末年始の年二回。大学は [→続きを読む]

 僕は、どちらかと言えば緊張する人間だ。筋肉ばっかり大きく育って、脳と肝っ玉はいくぶん小じんまりしているのだ。それでも、流石に17年間ある程度のレベルで競技スポーツをやってきたおかげで、多少は度胸も付いたし、少なくとも動揺を相手に悟られないようにハッタリをかますのだけは上手くなった。要するに僕はたいていの場合、例え傍から見て堂々としているようでも、内心はオロオロしているという訳だ。  先週の土・日曜日、12月5・6日、僕の通っている研究科で修士論文発表会があった。去年はボケーッと観ていたこの会も [→続きを読む]

 11月28・29日、パーク24柔道部は岩手県宮古市で柔道教室を開催した。10月の釧路合宿と同様、市が招待してくれたもの。ただ今回は純粋に柔道教室のみの遠征。釧路の時のような我々にとっての練習は一切ない。 土曜日の部は小学生~高校生の経験者を対象に2時間、日曜日の部は初心者歓迎スタイルで小学生~中学生を対象に2時間。それぞれ175名・112名の参加とかなり大規模な教室であった。  と、あたかも行ってきたかのような書き方をしてみたものの、僕は今回留守番だった。教室企画当初は、当然参加メンバーに志願 [→続きを読む]

 今月8日、千葉ポートアリーナで開催された講道館杯に出場した。結果は二回戦で優勢負けのベスト16。最低限確保したかった来年の本大会出場枠(ベスト8以上)にも届かず。当然、目標としていた全日本強化選手復帰も果たせなかった。 簡単に振り返ると、一回戦も二回戦も実力的には互角な相手だったと思う。勝つか負けるか、やってみないと分からないような相手。そのギリギリの闘いを、一回戦はモノに出来たけど、二回戦は出来なかった。そんな手応えである。 僕の中で凄く重要な意味を持っていた試合を終えて、色んなことを考えて [→続きを読む]

 仕事のための二つ目の要素は「スタミナ」である。言わずもがな、勝ち抜き戦において“仕事”を達成するためにスタミナは非常に重要である。しかしこれは、残念ながら早慶の得意とする(?)頭を使った効率の良い練習だけではなかなか身に付かない。日々の鍛錬でどこまで自分を追い込めるか、実戦を意識できるかに掛かっている。早稲田はそれをよく理解し、鍛錬を積み重ねてきたのだろう。あらゆる場面でこのスタミナが慶應を上回っていた。慶應柔道部が色々な障壁に阻まれあまり練習できなかったのは知っているが、想像するに早稲田だっ [→続きを読む]

 10月18日、柔道の早慶戦を観に行った。去年から2年連続の講道館開催。相変わらず凄い盛り上がりである。講道館で行われる僕らの「○○実業団対抗戦」的な大会よりも間違いなく観客席が埋まっている。ちょっと僻みを書かせてもらうと、僕が在校していた頃から講道館でやってくれていれば、僕ももう少し目立てたのになぁ、なんて。ましてや去年みたいに主将同士の大将戦なんて実現した日には、ちょっとしたヒーロー間違いなしだ。まぁ僕の主将時の早慶戦で僕は置き大将だったからあんまり関係ないんだけど。  今年の結果は、2人残 [→続きを読む]