僕らが350mの展望台に着いたのは5時半を少し回った頃。チケットを買ったりなんだりしている間に、幸運にも天気は少し回復していて、空に雲はあるものの、高度350m以下に霧や霞はなく、遠くまでキレイに街を見渡せた。この日の日没は6時。徐々に辺りが薄暗くなっていく時間、三谷幸喜に言わせれば「マジックアワー」で、新海誠に言わせれば「誰そ彼(たそがれ)時」である。 辺りが暗くなるのと反比例して、ビルや家に灯りが灯りだす。こんな風に街を俯瞰した時にいつも、そういう光の一つ一つの先に誰かの生活があることを想像 [→続きを読む]

今月始めの週末、僕は初めてスカイツリーにのぼった。2012年の始めにそれが完成したと聞いて以来、一度はのぼっておきたいと思っていたがなかなかチャンスに恵まれず、またあまりにも定番過ぎるスポットをあえて避けたがる捻くれ根性のせいで、もうかれこれ5年間も足を運ばずに放置してきたスカイツリーである。 ツリーの麓にある「ソラマチ」に到着したのは昼過ぎころ。良い季節の週末とあって、ツリーへの入場チケット販売所も、ソラマチも人でごった返していた。この日はあまり天気が良くなく、分厚い雲が空一面を覆っていて、時 [→続きを読む]

今月最後の日曜日は広島で開催された平和カップに行ってきた。本来は一部の副将で出場する予定だったが、怪我のせいで今回は選手としてではなくサポート役として同行した。毎年書いているがこの平和カップは、実業団と大学を対象としたオープン大会だ。非公式戦ながら毎年、結構なチームが出場してくる決して「平和」ではない大会である。 結果、一部は準決勝で旭化成に1-0で惜敗し3位、二部はいくつもの微妙な勝負をものにして見事優勝。一部は残念だったけど、二部のおかげで後味よく広島を去ることが出来た。   今回 [→続きを読む]

今月初めに左膝を怪我した。内側靭帯2度の損傷だ。今月の記事の大半がこの怪我のことに関してになり申し訳ない。合宿にも行けない、練習もできない、トレーニング以外に特に何も出来ず、ここに書くような面白いことがなかなか起きない毎日なのだ。 さて、僕の膝に話を戻す。もともと僕の左膝はあまり優秀ではない。高校1年の金鷲旗で後十字靭帯を断裂して、高校2年生のインターハイ予選で内側靭帯を痛めている。だから今回、膝を怪我するのは9年振り3度目なのだ。怪我をした時は「またやってしまった」という感覚があったけれど、そ [→続きを読む]

東京選手権で痛めた膝を、試合の3日後の水曜日に掛かりつけのお医者さんに診てもらった。すぐにMRIの予約をして翌日木曜日に精密検査をした。結果は内側靭帯損傷でレベルは2度。最悪の3度=断裂まではいかないけれど、捻挫程度の1度ほど軽くはない2度である。少なくとも2~3週間は安静にしていなさいと診断された。 そのお蔭で、本当だったら13日から18日の日程で行く予定だった広畑での合宿もお休みして寮でお留守番になってしまった。こうなったらもうしばらくはトレーニングに明け暮れるしかない。柔道漬けでなかなかし [→続きを読む]

今月最初の日曜日、東京武道館で開催された東京選手権に出場した。この大会は4月末に日本武道館で開催される全日本選手権の予選である。 全日本選手権は言わずと知れた全柔道家の夢である。それ故、各ブロックとも強豪たちがひしめき合うレベルの高い予選会が開催される。中でも東京地区は最もレベルが高い。人数が多い上に、本選でも上位に食い込んでいくであろう選手がゴロゴロいる。 今年は東京から9人が本選に進める。とりあえずベスト8に入れば良いわけだ。要するに、トーナメントの組み合わせがとても重要である。 そういう意 [→続きを読む]

2月26日、日曜日は東京マラソンの応援に行った。いつも柔道部の世話をしてくれている方(以下Sさん)の応援だ。   東京マラソン、今年から大幅にコース変更がされている(詳しくはネット参照)。去年は中間地点の品川駅とゴール地点のお台場で応援したが、今年は35㎞地点の品川付近とゴール地点の東京駅で応援した。結果、Sさんのタイムは3時間52分。目標としていた3時間50分には届かなかったようだが、去年より10分以上も早いゴールであった。 Sさんは40歳代半ばを過ぎている。去年気まぐれで応募した2 [→続きを読む]

先週土曜日25日、東海大相模高校柔道部の恩師の定年退職のお祝い会に出席した。会場は相模大野駅そばのホテルセンチュリー。相模大野駅は東海大相模高校の最寄りである小田急相模原駅の隣でオダサガ駅より大きいので、高校時代は色んな場面で訪れていた駅だ。ホテルセンチュリーも、全国3冠を獲った時の祝勝会やら何やら何かと使わせてもらったところだ。要するに相模高校出身の我々にとって非常に思い出深い、懐かしい街での会だったわけだ。 新宿から、久しぶりの小田急線を使って相模大野を目指した。今回は生意気にロマンスカーに [→続きを読む]

この“Over”という曲は、明るいメロディーに切ない歌詞を載せた失恋ソングである。心変わりをして自分のもとから去ってしまった彼女に対して、主人公が女々しく語りかけるような詞だ。その一番の詞の中に「顔のわりに小さな胸」という一説がある。彼女の好きなところを挙げた言葉だ。 僕は中学生で初めて聞いた時から、この歌詞に引っかかって仕方がなかった。 「顔のわりに小さな胸?」 いったいどういうことだ?体格だけはやたら良いのに、胸だけは小さいのか。顔だけがデカい彼女なのか?世の中には胸の大きいタイプの顔という [→続きを読む]

久しぶりにCDを買った。Mr.Childrenのニューシングル“ヒカリノアトリエ”だ。ニューシングルといっても、もう一か月前に発売されていたもの。なかなか機会がなくてこの時期の購入となった。思えば最近「CDを買う」なんて滅多にない。だいだいapple storeでデータを買うか、TSUTAYAみたいな所で借りる。そういう時代だ。その方が効率的だし、安いし、環境にも良い。でも一人あるいは一組くらい、ちゃんとCDを買って聞くお気に入りのアーティストがいても良い。久しぶりのアナログ感が少し心地よい。( [→続きを読む]