相方が突然「ドライブ・マイ・カーを観に行きたい」と言い出した。どこかの有名な賞を取ったとかで、ニュースやワイドショーでいきなり取り上げられたが、公開当時は特に大きな話題にもなっていなかった映画だ。 相方がそんなことを言い出した時、僕はまだその受賞のことを知らなかったから「何でいきなりそんなマイナーな映画のことを?」と少し驚いてしまった。と言うのも、僕はこの映画のことを、公開前から知っていた。なぜなら原作が村上春樹だからだ。”ドライブ・マイ・カー”は2014年に発売した短編集”女のいない男たち”に [→続きを読む]

この前の週末、スパイダーマンの最新作を映画館で観てきた。今住んでいる家から電車乗り換えなしで行ける二子玉川で。 1月の前半、ちょうど東京がコロナ第六波に片足を踏み込んだ頃だったのだが、二子玉川の映画館は人で溢れかえっていた。今の時代、チケットこそ事前予約やらアプリでスマートに注文できるから行列なんてできないけれど、ポップコーンやらドリンク販売は相変わらず人対人の接客で、10レーンくらいに夥しい人が並んでいて、それがフロアの大半を埋め尽くしていた。二子玉川はコロナ前に、ガラガラのレイトショーを一人 [→続きを読む]

なにやらマトリックスの新作が公開されるということで、ここ最近ジムで走っている時間を使って昔のマトリックス3部作を観返した。ご存知の通り、走っている時にアクション映画は相性が良い。映画の中の人が頑張っていたり闘ったりしていると、自然と「自分も頑張って走ろう」という気分になるのだ。 NETFLIXによるとマトリックス1作目の公開年は1999年、僕が8歳の時らしい。絶賛アホな小学生をやっていた僕は、よく背中を反って銃弾を避けるシーンを真似しては後ろにボテッと倒れていたのが懐かしい。そんな感じでとにかく [→続きを読む]

年末の休みに入って、特にやることもなかったから久しぶりに柔道をした。朝から自転車を走らせて、パーク24の道場にお邪魔した。柔道着に袖を通すのは、今年の4月頭、全日本体重別選手権の付き人をやらしてもらった時以来だ。およそ9ヶ月ぶり。そう思うと、小学校1年生、7歳から柔道を初めて、現役中はもちろん、27歳で引退してからも、これだけ長く柔道をしなかったのは初めてだと思う。一瞬、帯を結ぶ時に、「あれ、どうやるんだっけ」なんて思ったり思わなかったり、とにかくかなり久しぶりの柔道だった。 この前、柔道の早慶 [→続きを読む]

先日、軽い引越しに合わせて通うジムを変えた。西小山のFastgym24から、中延のメガロスに変えた。一番の理由はもちろん引っ越しなのだが、今のところ良いジムチェンジができたと思っている。 値段は月々2千円くらいメガロスの方が高いけれど、メガロスにはお風呂(大浴場)とサウナが付いている。サウナにはちゃんとテレビが付いているし、実は何よりも大切な水風呂も完備されている。地下1階、地上3階で、ジムエリアもロッカールームも広い。まだ行ったことはないけれど、スタジオも二つあって、連日いろんなエクササイズ教 [→続きを読む]

今月の半ば柔道の早慶戦に、慶應のコーチとして呼ばれた。僕らが卒業して、その次の年くらいから講道館で開催していた早慶戦も、今回はコロナ禍を受け、慶應の日吉道場で無観客の開催。選手と、その年卒業してしまう選手のご両親と、監督・コーチのみ道場に入れて、昔からは想像もできないくらい静かな早慶戦だった。それでも今の時代、開催してもらえるだけありがたいことなのだろう。自分が現役の時には、気がつきもしなかった「試合ができる当たり前」に、改めて感謝しなきゃいけないな、なんて思った。 コロナ前までは月に1.2回、 [→続きを読む]

高知では、四国最後のご飯として”ひろめ市場”にカツオを食べに行った。”ひろめ市場”は、郷土料理を中心にいろんなお店がグッチャグチャに集まった巨大なフードコートのような所だ。みんな好きなお店で好きなものを買って、適当なテーブルに腰掛けて食べるシステム。ちょうどお昼時なのもあって、市場はなかなかの混み具合だった。コロナ禍になってから、これだけの人がワイワイしている光景は初めてみたかもしれない。ソフトクリームも食べられなかった我々は空腹に任せて、カツオのたたきやカキフライやタコの唐揚げや伊勢海老のチー [→続きを読む]

琴平を後にして、愛媛の道後まで移動した。前日に通った道を戻ったかたちだ。途中、松山駅でタイムズカーを返却して、乗り捨てができるレンタカーに乗り換え、その日泊まるホテルにチェックインした。いわゆる道後温泉本館から歩いて10分くらいのホテルで、キャンペーンか何かで安かったものの、大浴場もある割と良いホテルだ。チェックインを済ましてすぐ、無料のシャトルバスで道後温泉に向かった。本館はなんと補修工事中で、周りが工事用の足場で覆われていた。中も大部分が工事中で、一部のお風呂しか入れない状態。「まぁそういう [→続きを読む]

琴平は、もちろん金比羅宮に登った。麓から本宮まで800段弱、奥社まで1,400段近く、言わずと知れた階段地獄のお参りだ。仮にも元アスリートで、これまで数え切れないほどの階段トレーニングをしてきた僕は、階段を見ると思わず駆け上がりたくなる。普通の人に言うと「変態なの?」と距離を置かれるが、階段ダッシュをした時の、途中から乳酸が溜まってくる感覚、「もう動かないよ」と訴えかける脚にムチを打つ感覚が好きなのだ。とは言え今回は、さすがに一人で登るわけでもなく、トレーニング用の格好もしていないから、トボトボ [→続きを読む]

友達夫婦の家に荷物を置いて、近くの焼き鳥屋で飲んだ。僕の大学院の同級生で、今は地元の香川に帰っていて、奇遇にも僕の友達夫婦の奥さんの方と同じ職場になった友達も来てくれた。友達夫婦とはコロナ前の3年ぶりくらい、大学院の友達とは卒業以来6年ぶりくらい、なかなか久しぶりにみんなに会えて、すごく楽しかった。高松と松山を間違えた話をしたら、みんな口を揃えて「全然違うのに!」と熱くなっていた。地元の人たちからしたら、そんな間違いは大問題らしい。笑えた。焼き鳥屋は、蟹の甲羅を使ったグラタンが美味しかった。別に [→続きを読む]