腹を満たした後、部屋に戻りチェックアウトの10時頃までダラダラしてから、また中心街の方まで散歩した。この日はよく晴れていて、昨晩数センチ積もった雪も、陽の当たっている所から溶け始めていた。湯畑の周りは、前の日の夜と同じくらいの人口密度で、程よい活気が快適だった。前日、湯気でよく見えなかった湯畑の全体が良く見えた。お湯を冷ますための湯畑、よく考えたものだ。面白い。お湯の底には長年、酸に充てられて白くくたびれた石の残骸が転がっている。何だか地獄の窯を覗いているようだ。そんな石たちや、相方の顔の瘡蓋を [→続きを読む]