憲法改正の議論が盛り上がってきた。今朝の読売新聞の記事によれば衆参両院の国会議員を対象とした調査で自民党の96%、日本維新の会の98%、みんなの党の96%の議員が憲法96条の改正に賛成だったという。安倍首相はまず憲法96条を改正することでその後の憲法改正のための条件緩和を目指している。 安倍首相は産経新聞によるインタビューで「現行憲法はGHQがつくった」「憲法を自分たちの手に取り戻したい」という持論を展開している。現行の憲法では、衆参両院の3分の2以上の賛成の後、さらに、国民投票で半分以上の賛成 [→続きを読む]

先週の金曜日に母校の東大で入学式があった。読売新聞の記事によれば浜田純一学長が式辞で「東大生の学習時間は米国の有力大学と比べ少ない。社会で活躍するために、学ぶことに対するハングリーさ、飢餓感を持ってほしい」と述べたという。確かに「飢餓感」は大事だし、日本の大学生にはそれが足りないかもしれない。中国や韓国の学生に比べてハングリーさが足りないという話もよく聞く。 ハングリーである方が目的を達したときの喜びは大きい。適度に渇望感がないと本当の満足を得ることはできない。ちょっと小腹が減ったからと言って間 [→続きを読む]

昨年末の就任以来、安倍首相が打ち出してきた政策、その意向を受けての日銀の金融政策は概ね好意的に受け入れられているようだ。これだけ日経平均株価が上昇すると国民のマインドも上向くだろう。大事なのはこの先であり、これからどうなるかは予断を許さないが今のところ順調といってよいのではないか。今回の安倍政権がいいスタートを切ることができた要因はいろいろある。自民党を厳しく批判することで政権を担う機会を得た民主党が結局自民党のやってきた以上のことをできずに終わってしまった今、説得力のある批判を展開できる人が少 [→続きを読む]

何かを知るということは自分の分解能を上げることだと思う。大辞林によれば分解能とは「器械装置などで物理量を測定・識別できる能力」のこと。 子供の頃はイギリスもアメリカも同じような国だと思っていた。インスタントラーメンとお店のラーメンの区別がつかなかった。スーパーとデパートの違いがわからなかった。それがいろいろ学んでいくにつれて段々と区別できるようになっていく。 将棋や囲碁でも上達するにしたがって各局面の微妙な差がわかるようになっていく。音楽の世界でも精通すれば微妙な音の違いがわかるようになる。歌を [→続きを読む]

今朝の日経新聞によれば東京大学が2016年度から推薦入試を導入するという。大いに歓迎したい。 私が大学受験をしたときはAO入試や推薦入試が今ほど一般的ではなく、そういった受験を考えたこともなかった。当時であれば推薦入試には反対したかもしれない。学力試験は客観的で勉強さえしっかりすれば誰にでもいい学校にいける公平な制度だと思っていた。 欧米の経営大学院に留学しようと思い準備をしたときはその入試制度に最初は戸惑った。TOEFLで上位5%の成績を取り、GMATとよばれる標準テストではNative Sp [→続きを読む]

マーク・ザッカーバーグ氏は2004年にFacebookのサービスを開始し、6年後の2010年にはフォーブス誌で総資産額40億ドルと推定され「世界で最も若い10人の億万長者」の1位になった。株式上場も果たし、2012年、彼の資産は総資産175億ドルと推定されている。資金力が豊富で技術力も高いGoogleやMicrosoftといった巨大企業が目を光らせるなか、大学生のうちに立ちあげたサービスで瞬く間にユーザ数を増やして一気に世界で有数の企業に育てたその技術力と経営手腕はすばらしい。普通の家庭(どちら [→続きを読む]

今スタンフォード大学が提供するオンライン講座を受講している。「Introduction to Databases」という講座で、データベースの基本を学ぶための講座だ。受講料は一切かからない。洋々でもWeb塾という場でオンライン講座を提供しているが洋々提供のコンテンツは大学受験生向けのものが多いのに対し、スタンフォードで提供しているのは大学での講義と同様で大学生向けのものだ。洋々でも今後、提供するコンテンツの種類を大学受験に限らず拡大していこうと考えているので将来的に競合することはあり得るが、今は [→続きを読む]