情報の伝達は人間だけでなく言語をもたない動物同士の間でも行われている。アリのような小さな虫でも餌を発見したことや外敵が巣へ侵入してきたことを化学物質の分泌によって仲間に伝えることができる。多くの動物は音を使って仲間とコミュニケーションを取る。人類も言語を獲得するまでは他の動物と大差なかっただろう。しかし、ただの叫び声とは異なる言語を獲得するとともに伝えることのできる情報量が飛躍的に増えた。初めは話し言葉だけだったがそのうち文字を生みだし視覚を通して伝えることができるようになった。さらにそのずっと [→続きを読む]

報道によると安倍首相は10日から11日間の長期休暇に入ったという。昨年の衆院選以来、働き過ぎの懸念もあったし、タイミング的にもよい休暇の取り方だと思う。適当な頻度でしっかり休みを取ることは長期政権を敷くために大事だろう。特に前回、肉体的なものか、精神的なものかわからないが、健康の問題で辞任したことを考えると今回はやり方を変える必要がある。 サラリーマンとして会社勤めをしていたとき、私は、有給休暇をほぼ全て使いきっていた。多くの人がせめて次年度に持ち越しできない分は今年度中に消化しようと苦労する中 [→続きを読む]

先月モスクワを訪問するにあたりロシア語を勉強してみた。本を何冊か購入して1ヶ月くらい独学でやってみたのだが改めて外国語習得の難しさを思い知らされた。まずアルファベットを覚えるのに意外と時間がかかる。キリル文字はローマ字と共通点も多いが、それでも33文字覚えるのは思っていたほど簡単ではない。それから「こんにちは」「ありがとう」などのごく基本の挨拶を覚えるのもそれなりに時間がかかる。「ありがとう」の「スパシーバ」とかはまだよいが「こんにちは」の「ズドゥラーストゥビチェ」とかは何度も聞いて何度も発音し [→続きを読む]

21日に投開票が行われた参議院議員選挙は大方の予想通り自民党の圧勝に終わった。憲法改正に必要な3分の2の議席には届いていないが「ねじれ」は解消し、今後法案を通しやすくなる。自民党は昨年12月の衆議院議員選挙で圧勝したときからここを目指してきたはずだ。今のところ狙い通りと言っていいだろう。第一次安倍内閣のときは組閣当初高かった支持率が見る見るうちに下がっていった。その嫌なイメージを振り払うかのように今回は経済政策に集中してスピーディーに手を打ち、高い支持率を半年強、維持することができた。とりあえず [→続きを読む]

先週、洋々の説明会を開催するためモスクワに行ってきた。隣国でありながらロシアに行くのは今回が初めてだった。 小学生の頃、ソビエト連邦といえば何か得体の知れない恐ろしい国というイメージがあった。正義の国アメリカと対立し日本に対しても核兵器を向けているどちらかというと「悪」の国のイメージがあった。日本の歴史を少し齧った後は第二次世界大戦の最終段階で不可侵条約を一方的に破って日本の領土を奪った国としてネガティブなイメージが増した。 ゴルバチョフ書記長がグラスノスチ(情報公開)、ペレストロイカを進めたと [→続きを読む]

今朝の日本経済新聞の朝刊の1面に「センター試験廃止へ 文科省、複数回の新テスト検討」という記事が出ている。 「文部科学省は5日、大学入試センター試験を5年後をメドに廃止し、高校在学中に複数回受けられる全国統一試験「到達度テスト」(仮称)を創設して大学入試に活用する検討を始めた」(6/5日本経済新聞朝刊1面) 今までもこういった話は何度か聞くことはあったがここまで確定的に記事として出たのは初めてだと思う。最終的にどういう形に落ち着くかはわからないが方向は変わらないだろう。この動きは大いに歓迎したい [→続きを読む]

カーナビは便利だが、自分のよく知っている地域だと何でこんな道を指定するのだろうと思うこともある。カーナビの指示を無視して自分の知っている道を進んでいくと、道順がリセットされて結局自分の選んだ道が提示され予想到着時刻が大幅に早まったりする。 人間の脳は本能的に自分にとってよい行動をするように促す。敵の気配がしたら緊張感を高め、瞬時に動けるような準備をさせる。気温が高くなったときには体温を一定に保つためにのどの渇きを感じさせて水分を取るように促す。私は基本的に体の欲するものをよく聞いてそれに従うこと [→続きを読む]