釧路合宿からの帰り、我々の不運は続くのである。 11日の帰り便が、今度は濃霧で離陸できないと言い出したのだ。それも、預けた荷物は全て積み込み、我々も一度飛行機に搭乗した状態からの「頑張ってみたけどやっぱ飛べないから降りて」のアナウンス。前日夜あまり眠れていなかった僕は、搭乗直後に眠りに落ち、熟睡して目を覚ますと飛行機が地に足を付けてた。もう羽田に着いたのかな?と思ったらまだ離陸していなかったショックを抱え、いったん降りてターミナルで待ちぼうけすることになる。当初14時離陸予定の中、最悪19時ま [→続きを読む]

 10月9~11日、北海道釧路に行ってきた。パーク24としての合宿である。それにしてもなぜ釧路?と思う人もいるだろう。もう暑さから逃げる季節でもないのに、特別練習になるようなライバルチームがいるわけでもないのに・・・。それは、この合宿がご招待だからである。柔道振興に熱心な釧路市が呼んでくれたのだ。そのため地域の子供たちを対象とした柔道教室をメインイベントとし、バリバリの強化合宿に比べるとずいぶん気楽で楽しいものである。 実際、朝・昼・晩と豪華なホテルビュッフェを堪能し、空き時間には市場や繁華街を [→続きを読む]

10月3日~5日和歌山に行ってきた。「紀ノ國和歌山国体」柔道競技成年男子の部に神奈川県代表として使ってもらったのだ。僕の記憶が正しければ紀ノ國には今回が初入国である。この前ぶらり旅で初めて島根の方にも行ったし、なんだか今年は神の地にご縁があるようだ。 国体の柔道は各県5人制の体重別団体戦である。内訳は、先鋒60㎏以下、次鋒60㎏~73㎏、中堅73㎏~90㎏、副将90㎏以上、大将無制限である。僕は去年と同じ副将のところで出場した。 今年の神奈川県チーム、先鋒が怪我で欠場して、正直なところ目標にして [→続きを読む]

 講道館杯に向けた追い込みと、いよいよ12月に発表会を控えた論文の制作作業が合わさって、実家で飼っている2匹の怠け猫の手を借りたいほど忙しくしているうちに10月も終わりかけだ。このブログを書く時間もなかなか取れず、また一か月分まとめてドカンと投稿することになってしまった。申し訳ない。 先に言っておくと、今月アップする4つの記事は全て柔道関係のことになりそうだ。柔道以外に文章にできそうなことが何一つない、ある意味充実した、しかし寂しいひと月だった訳だ。でも一つだけ前宣伝しておくと、8月の下旬から9 [→続きを読む]

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 運良く、会場の前の方に座っていた僕らだが、その分帰るのにはとても苦労した。厳格な退場規制がしかれ、後ろの方から順番に誘導されるかたちだったが、僕らはその最後の1グループとして会場を後にした。スタジアムから小机駅と新横浜駅に伸びる道は既に人で溢れかえっていて、バスもタクシーも捕まらない。人の渋滞の中、チビチビと進み、やっと新横浜駅に着いたら今度はホームがいっぱいで入場規制がしかれている。ライブ前の人ゴミは、心にゆとりがあって難なく待っていられたけれど、このライブ後のやつはなかなかしんどい。次の機 [→続きを読む]

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 初めてのライブで、最も痛烈に感じたことは「やっぱ歌上手いわ!」ってこと。本当に、ほぼCD通りの声を見事に出している。一曲聞いただけで、曲作りや演奏は抜きにしてもやっぱり普通の人じゃないんだと心の底から思った。 良くも悪くも最近の技術は進んでいて、CDでは誰だって上手に歌っているし、ライブと言いつつ堂々と口パクを披露しているグループだって少なくない。でも、やっぱりライブはリアルじゃなきゃダメだと僕は思う。本番一発真剣勝負に身一つで乗り込んでいくからこそ、その一度きりのパフォーマンスが貴重であり、 [→続きを読む]

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 9月5日・土曜日、横浜日産スタジアムに Mr.Children(以下:ミスチル)のライブを観に行った。これは僕にとって、人生初のライブだったと同時に、死ぬまでにやっておきたい小さな夢の一つを達成した瞬間でもあった。 夢だなんて大袈裟だと言われるかもしれない。たぶんこんなのは、ほんの少しの行動力と一握りの“運”があれば、そう難しくない些細なものだ。試合に勝つことの方が何百倍も難しい。だけどいつも何かしらの理由に阻まれて、あるいは日頃の行いのせいか“運”が足りなくて、「いつか…いつか…」と言ってい [→続きを読む]

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 8月29・30日、兵庫県尼崎市で全日本実業団個人戦があった。僕はこれに人生初の減量をして、−100㎏級で出場した。記念すべき−100㎏級デビュー戦である。 この大会は、今年の講道館杯出場権を持っていない実業団選手にとって、その権利を掴むことのできる唯一の大会である。残念ながら昨年の講道館杯で失敗した僕もその一人であり、いわばこれが文字通り背水の陣であった。 具体的には、各階級ベスト4以上の入賞者が出場権を得る。これに入らなければ、いちおう敗者復活戦もあるけれど、だいぶ厳しい戦いになる。 結果は [→続きを読む]

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 もちろんルールの明快さ以外にもいくつかの要因は考えられる。例えば“走る”という行為は誰にでも身近で、トップ選手がたたき出す記録がどれほど凄いものなのか、ある程度イメージすることが可能である。それに対して柔道は、誰々選手がどの位強いのか、それに勝つのがどれくらい難しいのか、見ている人には分からないわけで、その凄さを実感するのは難しい。  しかし今回はまずルールについて考えてみよう。前回書いた基本ルールに関して先の3競技の扱いの差から、それが単純であればあるほど観客は競技に“純粋に”興味を抱くのか [→続きを読む]

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 始めに断わっておくが、今回と次回の記事は“文句”ではない。取り止めのない単なる“考察”である。  世界陸上、世界バレー、そして世界柔道、この8月第4週は世界大会が目白押しだ。(もしこの他の競技も何かしら大きな大会をやっていたらごめんなさい、僕は知らない。)こういう状況では、各競技に対する世間の扱いの差が嫌でも目についてくる。そして皆さんお察しの通り、我々柔道競技の扱いはこの3つの中では一番下である。 “世間の扱い”と極抽象的な言葉でまとめたけれど、僕が気になるのは主にTV放送の仕方で、具体的に [→続きを読む]