目的と手段は簡単に入れ替わる。もともとある目的を達成するためにやっていたはずのことがいつの間にかそれ自体が目的になってしまう。政治家になって活躍するために選挙に勝とうとしていたはずなのに、逆に、選挙に勝つために政治家として実績を残そうとする。あるいは、より大きなことを達成するために資金が必要だったのに、いつの間にか、お金のために何かを達成しようとする。 入れ替わらないまでも、目的と手段は混同されがちだ。将来の目標を聞かれたときに職業の種類で答える高校生は多い。しかし、職業は基本的に何かを実現する [→続きを読む]