「適当」という言葉は面白い。 もともと「条件・目的に合致する」の意味だったはずで、今普通に使われている「いい加減」の意味はなかったと思う。もともとは偉い人が「よきにはからえ」みたいな感じであなたの判断で適切な処置をしてくださいというような意味で「適当にやってくれたまえ」とか使っていて、言われた方も「はい、適当に対処いたします。」みたいな感じで真面目にやっていたのだと思う。それが、だんだん上司が面倒くさいときに「テキトーにやっておいて」と使うようになって、部下の方も「テキトー」にやっておけばいいや [→続きを読む]

私は中学校の英語の授業で、肯定文ではsome、疑問文か否定文のときはanyを使うと習った。これは便宜的な教え方で、正しいとは言い難い。anyというのは「何でも」という意味をもっていて、someというのは「いくらか」という全く違う意味をもっている。こういう意味を持つので通常anyは疑問文か否定文、someは肯定文で使われることが多いが、そうでなければいけないわけではない。たとえば He eats any foods. (彼は何でも食べる。) という言い方もできる。肯定文ではsome、疑問文・否定文 [→続きを読む]

先日amazon.comでKindleを購入した。E Ink社の電子ペーパー技術を使った電子ブックだ。米国での販売が絶好調ということはだいぶ前から聞いていて、日本でも発売されればいいなと思っていた。最近、amazon.co.jpの影響もあり、洋書は諸外国で買うのと大して変わらないレベルの価格で日本でも買えるようになっていたが、海外の新聞や雑誌を買おうとすると現地で買うよりまだまだ高く、しかも日本で買えるのは本国とは少し異なるバージョンのものであることが多い。それがネット経由であれば、たとえば米国 [→続きを読む]

私は小さい頃から野球が好きで、中学、高校と野球部に所属していた。部活は週3、4回行う程度だったが、それなりに厳しかった。部活でやる野球は少し窮屈な感じがして、もっとのびのびと小学生のときやっていたような楽しい野球がやりたいと思うようになった。それで部活を引退してから野球部の仲間とグラウンドを借りて純粋に楽しむための野球をやったりした。しかし、それが意外と面白くなかった。いや、リラックスしながら打ったり守ったりするのはもちろん楽しいのだが、試合に勝っても嬉しくないし、負けても悔しくない。負けた方が [→続きを読む]

先日ドイツ人の友人の結婚式に出席するためスイスのWeggisというところに行った。チューリッヒから電車で1時間程のところにルツェルンという都市があり、そこからさらにフェリーでルツェルン湖という100平方キロメートル超の湖を湖岸に沿って40分くらい進むとWeggisに着く。結婚式や披露宴はシンプルで日本の教会での式やホテルでの披露宴と大して変わらないのだが、何せ外の景色が見事なのと参加者のピアノの演奏や詩の朗読が感動的でとても素晴らしい結婚式になった。 友人夫婦の国籍はともにドイツだが奥さんの勤め [→続きを読む]

昨日、投開票のあった第45回衆議院議員選挙で民主党が300議席を超える議席を獲得し、これからの日本の政権を担うことになった。前回2005年のいわゆる「郵政選挙」のときもそうだったが、小選挙区制になり、立候補者個人を選ぶより、政党を選ぶ色合いが濃くなってきたようだ。その是非はともかくとして民主党の小沢一郎代表代行が以前から強く提唱してきた二大政党制にほぼ移行したようにみえる。今までも有権者が自民党に不満を持ったことは何度もあったと思うが、かといって他に政権を担えそうな政党が見当たらず、結局、仕方な [→続きを読む]

今年の高校野球、夏の甲子園大会は中京大中京高校が全国4041校の頂点に立った。甲子園に出るだけでも大変なのに甲子園出場組の中でその頂点に立つには相当な実力と運を兼ね備えている必要がある。しかし、実際のところ、甲子園の優勝チームと甲子園の1回戦で負けたチームの実力の差はどれくらいあるのだろうか?たとえばバッティング練習やピッチング練習を見たりすることでチームの実力を正しく把握することができる人はどれだけいるだろうか? 80年代半ば、桑田・清原選手を擁するPL学園高校が甲子園で段違いの強さを誇ってい [→続きを読む]