今年はコロナ禍3年目に入り、洋々でもwithコロナの形を探る年となった。国内の感染者数は今年も多かったが、緊急事態宣言が出ることもなく、洋々でも幸いなことにクラスターが発生することもなく、1年間校舎を開け続けることができた。個別指導の実施は渋谷本校か、Zoomか、できる限り受講生の希望に沿うようにしているが、一昨年には3割程度まで下がった渋谷本校でのサポートの実施が、今年は半分くらいまで戻ってきた。説明会等のイベントもしばらくは渋谷とオンラインのハイブリッドでの開催を続けていたが秋くらいから渋谷 [→続きを読む]

コロナ禍3年目となった今年は諸々の制限が解除され、感染者数はいまだに多いものの、普段の生活はだいぶ元に戻った。昨年、東京オリンピックが無観客で行われたのが懐かしく感じるくらいだ。大学でも対面の授業がだいぶ戻ってきて活動の制限もなくなりつつある。文部科学省の調査によれば授業をほとんど対面にしているという大学は昨年の10月の時点でまだ65%だったが、今年の9月には85%になっている。7割以上を対面授業とする大学は98.5%にまでなった。基本的に対面だがオンラインの方がお互いの都合がいいところはオンラ [→続きを読む]

先日Harvard大学のロースクールが雑誌U.S. News & World Reportのランキングから離脱する、ということを発表した。New York Timesの記事によれば、Yale、Stanford、Georgetown、Columbia、UC Berkeleyといった他の名門大学もランキングへの協力を辞退するという。Harvard大学はU.S. Newsのランキングの方法が学生の多様性を阻む方向に作用しかねないことを離脱の主な理由に挙げている。たとえば、LSAT(標準テスト [→続きを読む]

今月初めに日本経済新聞に「中小企業融資『経営者保証』を制限へ」という記事が掲載された。金融庁が2023年から金融機関の中小企業向け融資で「経営者保証」を制限するとのこと。現状、中小企業が金融機関から融資を受けようとすると「経営者保証」が求められることがほとんどだ。「経営者保証」を受け入れると企業が融資を受けてそれを返済できないときに経営者個人が肩代わりして返済しなければいけないということになる。 金融機関としては貸したお金は必ず回収する、というのは当然のことだ。金融機関が融資するのは基本的に自社 [→続きを読む]

大学受験の総合型・学校推薦型選抜では出願書類として志望理由書の提出を求めることが多い。面接でもっとも頻繁に聞かれる質問も志望理由である。受験生の能力や適性を見極める方法は志望理由を聞くこと以外にもいろいろあるので志望理由の優先順位が高いことは自明ではない。実際多くの大学学部では、志望理由書以外に活動報告書を提出させたり他のテーマでエッセイを書かせたりしている。面接でも志望理由以外にもこれまでやってきたことや大学入学後にやりたいことなど様々なことを聞く。プレゼンテーションを求めたり、グループ討論を [→続きを読む]

これまでずいぶん多くの志望理由書を読んできて大学受験の結果と照らし合わせてきた。それぞれの大学学部によって傾向の違いはあるものの、我々がよいと思う志望理由書と合格しやすさは概ね相関性が高い。それぞれの大学で明確な基準を公表しているわけではない中でこれはとても有難いことだと思っている。大学受験の合格のために不本意な書類の作成を促す必要はなく、我々の価値観で受講生をサポートすると結果がついてくる。もちろん大学学部によって評価の観点は異なるので多少の調整は必要だが、「よい」志望理由書の内容は大体共通し [→続きを読む]

文部科学省が進めてきた2021年度の入試改革に向けての議論の中で大学入学共通テストを複数回実施するという案があった。実は共通テスト(当時のセンター試験)の複数回実施は1997年の中央教育審議会ですでに議論されている。20年以上議論されているが一向に実現の兆しがない。一つの理由は高校での教育への影響だ。高3での行事が組みにくくなる、高3の1年間が受験漬けになる、早めに全範囲を終えなければいけない、ということで高校側からの反対意見が多い、と聞く。運営の問題もある。一度に数十万人が受験する共通テストを [→続きを読む]