上智大学文学部公募制推薦入試について解説しています。出願資格、募集人数、選考スケジュール、倍率、選考科目、出願書類の内容など、上智大学文学部公募制推薦入試の全体像について理解することができます。
※以下の情報は2020年度入試要項を基に作成しています。
上智大学文学部公募制推薦入試の概要
募集人数・出願資格・選考科目
学科 | 募集 人数 | 現浪 要件 | 評定 要件 | その他要件 | 選考科目 |
---|---|---|---|---|---|
哲 | 14名 | 現役 のみ | 全体の評定平均値 4.0以上 | 外・国・地歴それぞれの評定平均値4.0以上/ 所定の外国語検定試験基準 | 書類/ 個別テスト/ 面接 |
史 | 13名 | 世界史Bまたは日本史B必修/ 地歴の評定平均値4.3以上/ 所定の外国語検定試験基準 | |||
国文 | 10名 | 国語の評定平均値4.3以上/ 所定の外国語検定試験基準 | |||
英文 | 20名 | 英語の評定平均値4.5以上/ 所定の外国語検定試験基準 | |||
ドイツ文 | 11名 | 外国語・国語それぞれの評定平均値4.0以上/ 所定の外国語検定試験基準 | |||
フランス文 | 6名 | 英語(または仏語)・国語それぞれの評定平均値4.0以上/ 所定の外国語検定試験基準 | |||
新聞 | 15名 | 所定の外国語検定試験基準 |
外国語検定試験の基準について
出願には以下のいずれかの外国語検定試験の基準を満たす必要があります。
英文学科以外の学科
英検:2級
TOEFL:iBT 42(PBTスコアでも提出可能)
TOEIC:L&R 550およびS&W 240
国連英検:C級
IELTS:4.0(Academic Moduleのみ)
TEAP:220(4技能、各50)
TEAP CBT:325(4技能)
独検:2級(Goethe-Institutのドイツ語検定試験B1以上でも可)
仏検:準2級(DELF A2以上、TCF A2以上でも可)
※哲学科、英文学科、ドイツ文学科は仏検は使用不可
※フランス文学科は独検は使用不可
※所定の期間に取得したスコアのみ有効。募集要項をご確認ください
英文学科
英検:準1級
TOEFL:iBT 67(PBTスコアでも提出可能)
TOEIC:L&R 700およびS&W 270
国連英検:B級
IELTS:5.5(Academic Moduleのみ)
TEAP:280(4技能、各65)
TEAP CBT:470(4技能)
上智大学文学部公募制推薦入試スケジュール
出願:11月初旬
↓
試験:11月下旬
↓
合格発表:12月初旬
↓
入学:翌年4月
上智大学文学部公募制推薦入試の倍率
哲学科
哲学科の倍率は過去10年で6度、1.0倍の年があったように低い傾向にあります。2017年度、2018年度若干高くなっていますがそれでも2017年度の1.5倍が最高とそこまでではありません。
史学科
史学科の倍率は比較的低い年が多く1.5倍を超えることはあまりありませんが2018年度は過去10年で初めて2倍を超え、2.5倍となりました。2017年度に12名だった志願者の数が2018年度は40名と大幅に増えたことが要因です。
国文学科
国文学科の倍率についても比較的低い年が多く過去10年で3度、1.0倍の年がありました。高くても1.3倍程度でしたが、2017年度は1.8倍と高めでした。
英学科
英文学科の倍率は過去10年間の最高が2011年度の1.6倍と比較的低く安定しています。2017年度、2018年度もそれぞれ1.1倍、1.2倍と低めに落ち着いています。
ドイツ文学科
ドイツ文学科の倍率は2009年度から2017年度まで1.0倍が6回、最高でも1.3倍とかなり低く抑えられていましたが、2018年度に2.4倍と跳ね上がりました。志願者が26名と例年の倍以上に増えたことが要因です。
フランス文学科
フランス文学科の倍率は2012年度までは2倍前後と高めになっていましたが、2013年度以降は比較的低めに落ち着いています。
新聞学科
新聞学科の倍率もそこまで高くはありませんが、年度によって変化が大きく、2012年度のように1.0倍の年もあれば、2018年度のように2.0倍近くまで上がる年もあります。
出願書類
出願書類の中で特に重要なのが「自己推薦書」と「レポート等特定課題」の2つです。それぞれについて解説します。
自己推薦書
自己推薦書は自らが「上智大学法学部で学ぶにふさわしい人材であること」をアピールするための書類です。
募集要項では以下のように記されています。
「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの。
所定の用紙はWebサイトよりダウンロードでき、手書きまたはWord形式で作成が可能です。記入可能な文字数は1,000字程度です。
レポート等特定課題
文学科学部のレポート等特定課題は学科によりテーマが異なります。テーマは以下のとおりです。
哲学科
なぜ私は哲学を学ぶのか。
A4 原稿用紙(400 字詰)10 枚以内
(縦書・横書自由)
ワープロ原稿不可(自筆)
史学科
<課題図書>
新田一郎『中世に国家はあったか』(日本史リブレット・山川出版社・2004 年)、藤原辰史『トラクターの世界史-人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち―』(中公新書・中央公論新社・2017 年)を読む。
レポート提出は不要。面接の際に、課題図書を素材として使用するので、どちらか 1 冊を熟読し、自分の考えをまとめておくこと。
国文学科
日本の古典文学(漢文学を含む)・近代文学の中からそれぞれ1作品を読み、自ら考えたことを作品に即して具体的に述べなさい。
B4 縦書原稿用紙(400 字詰) それぞれ 5枚以上(合計 10 枚以上)
ワープロ原稿不可(自筆)
英文学科
英米文学作品をひとつ読み、特に印象に残った箇所を取り上げて、その理由を述べなさい。
A4用紙・横書・MS明朝体 10.5ポイント(横 40字×縦 30行)4000字程度
ワープロ原稿(手書き不可)
ドイツ文学科
ドイツ語圏の文学、芸術、思想、歴史において、あなたが興味をもっている事柄を挙げて論じなさい。
A4用紙 2000字~2400字・横書
ワープロ原稿可
フランス文学科
<課題図書>
ラファイエット夫人 作/永田千奈 訳 『クレーヴの「奥方」』(古典新訳文庫)を読んでおくこと。レポート提出は不要。学科ごとの個別テストの際に小論文が課されるので熟読のこと。
新聞学科
最近の時事問題の中から関心をもったテーマを一つ選び、よく調べた上で、それに関する報道のあり方の点も含め、当該テーマについてのあなたの意見を述べなさい。
※対象とした新聞記事、放送番組などについては、新聞紙名、局名・番組名、年月日等、参照した文献については、著者名、書名・論文名、出版社名、刊行年月等、その出典を明示すること。
A4用紙 2000字程度・横書
ワープロ原稿可
個別テスト
個別テストの内容も学科ごとに異なります。
哲:哲学への関心および思考力・表現力を問う試問(60分)
史:歴史学と歴史に関する理解力と思考力を問う試問(90分)
国文:国文学・国語学・漢文学を学ぶための読解力・表現力・思考力に関する小論文(90分)
英文:英語適性検査(与えられた英文について、読解力、思考力、表現力を問う)(60分)
ドイツ文:小論文(与えられた日本語テキストをふまえて、自らの考えを論理的に展開・表現できるかをはかる)(90分)
フランス文:
・外国語適性検査(英語またはフランス語のディクテーション)(30分)
・課題図書に関する小論文(90分)
新聞:ジャーナリズムに関する基礎的試問(90分)
面接
10分~15分程度の個人面接です。志望理由、課題レポート・課題図書の内容、当日の小論文についてなどを中心に質問されますが、志願者ごとに深く聞かれるポイントは異なります。
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