イギリスの作家のジェフリー・アーチャーの小説が好きで今まで出版されたものはすべて読んでいる。2月にクリフトン年代記というシリーズの6巻目「Cometh the Hour」が発売されてAmazonのKindleで読んだ。翻訳されるのを待てずに原書を読むようになったがペーパーバックが出るのも待てずKindleで読むようになった。クリフトン年代記は1年に1冊のペースで出版されているので約1年ぶりにクリフトン家の世界に戻ったことになる。読み始めるときは誰だっけ?というようになる登場人物もいるのだが読み進 [→続きを読む]

洋々は大学受験、高校受験の準備のための講座を提供しており、一般的には「塾」として認識されることが多い。受験での合格を目指して入会される人がほとんどなので合格実績についてもよく聞かれる。しかし、洋々では創立以来ポリシーとして合格者数、合格率について一切公表していない。数字で示すことは一見わかりやすいように見えるが、その内容を明らかにせずに数字だけを出すとむしろ大きな誤解を生む可能性の方が高いと考えている。 塾・予備校に入る時点での能力は人によって大きく異なる。すでに学力が高い状態で来る人もいればそ [→続きを読む]

「勉強」というと教科書を読んだり問題集を解いたりというイメージがあるが「知見を高め(知識を深め)たり時間を有効に使ったり単位・資格を取得したりするために、今まで持っていなかった、学力・能力や技術を身につけること」(新明解国語辞典)という意味で考えるともっといろいろなやり方があっていい。今まで10年以上仕事としてWeb上でのトレーニングや洋々での対面での受験サポートに携わってきてそれなりに「勉強」についての知見を蓄積してきたつもりだがまだまだいろいろな可能性があると思っている。 「勉強」といえば教 [→続きを読む]

先週17日に開催された文部科学省の高大接続システム改革会議(第11回)の資料が公開されている。新聞等での報道もあったがセンター試験に代わるいわゆる新テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」のマークシート式の問題イメージ例もある。物理と世界史のみだがいずれも現状のセンター試験と比較して、受験生の実力を測るという意味でも、受験生を正しい方向で準備させるという意味でも大きく改善されている。センター試験の物理の問題は知識を問うものがほとんどで本質を理解していなくても公式が分かっていれば正解選択肢を [→続きを読む]

大学受験に使われる新テストについての議論が迷走しているように見える。センター試験に代わり2020年度から導入予定の新テストについて当面複数回の実施を見送るという案が先月末に文部科学省から示された。記述式を導入すると採点に時間がかかるため複数回の実施は難しいという判断だという。複数回の実施に対して高校側から「行事に悪影響が出る」「3年生が受験漬けになる」といった批判も出ていたそうだ。 大学入試改革の柱として記述式試験の導入と複数回実施の2つがあったが前者を優先した結果、後者を断念する方向になってし [→続きを読む]

数日前にGoogles社開発の囲碁のソフトウェアがプロ棋士に勝ったという報道があった。日本経済新聞は1面に記事を載せていたがそのくらいのインパクトはあるニュースだった。今回のプロに勝ったというGoogleのプログラムはコンピュータが自ら学習するディープラーニングという手法を使って開発したという。ここまで来たら世界一の人間囲碁棋士よりも強くなるのは時間の問題だろう。もしかしたらすでに超えているかもしれない。 このままコンピュータの進歩が進むとコンピュータが人間を「支配」する日はそんなに遠くないので [→続きを読む]

若いときから高い目標を持ち、その道のプロフェショナルを目指し研鑽を積む、というのは素晴らしいことだと思う。スポーツ、芸術、囲碁・将棋などの分野で最高峰を目指そうと思ったら大人になってから始めるのでは遅い。ほとんどのプロフェッショナルは小学生の頃から努力を重ねている。残念ながら中学生になってからピアノを始めてもプロのピアニストになれる可能性は極めて低い。囲碁、将棋も同様だ。スポーツの競技によっては中学生になってから始めてもプロになれる可能性はあるが、それまでに他の競技を行うなど身体能力を高めておく [→続きを読む]