習うより慣れよ、という言葉があるが基本的にその通りだと思う。熟練者にいくら教えてもらっても自分自身でそれを感じられるまでは理解できたとはいえない。自分ができるようになって初めて「わかった」という感覚を得る。どんなに習っても自分でそれに慣れるまでは理解には至らない。 ゴルフでどんなに理論的に教えてもらっても、自分自身にボールを打つ感覚がない限りはほとんど上達しない。感覚は自分で何度も繰り返し練習することでしか身につかない。こう打ったときはこうやって飛ぶという反応を数多く感じることで脳に回路ができて [→続きを読む]

先日、青山学院大学が入学試験の一部にTEAPという英語能力試験を採用すると発表した。TEAPは「英検」を実施している日本英語検定協会と上智大学が共同で開発した英語の能力試験だ。「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を測ることができるという。大学独自の試験にこだわらずに外部の試験を活用するのは効率的でよいことだと思う。中央教育審議会でも2021年度に予定されている大学入試改革に関連してTOEFLなど外部の資格検定試験の活用を検討している。 TEAPではなくてすでに普及しているTOEFLを使えばい [→続きを読む]

テストというと学校のペーパーテストを思い浮かべる人が多いだろうか?工場で物を作ったりコンピュータのプログラムを作る仕事をしている人は製品やコードの検査のことを最初に思い出すかもしれない。いずれの場合もテストは特定の時間内に能力を測定したり、抜けがないかをチェックしたりするためにある。 車やPCなどの製品を工場で生産するときプロセスを効率化してできるだけ短い時間で完成品を出荷することが求められる。一方で製品の品質を担保するためには出荷前にしっかり検査することが必要になる。1つ1つの製品を実際にユー [→続きを読む]

就職活動をしていたとき「誰にも負けないものってありますか」とよく聞かれた。会社に入って社会人に成り立ての頃も社長や役員の訓示でこれだけは誰にも負けない、という武器を持ちなさい、ということをよく言われた。 確かに誰にも負けない差別化できる要素は大事だ。自分の存在価値でもある。自分である必要がなければ他の人と代替が可能になり自分の価値が下がってしまう。洋々の受講生にも自分の差別化ポイントはどこかということをよく聞く。書類や面接で勝負するAO推薦入試で合格するためには1点でも多く取ればよいペーパーテス [→続きを読む]

最近ビジネス本のベストセラーリストを眺めていたら10位以内に「エッセンシャル思考」と「本質思考」という、似たような名前の2冊が入っていた。他にも「0ベース思考」という本もリストに載っていて10冊中3冊が「本質」に関連しているということに興味をひかれた。いずれの本も読んでいないので内容は知らないのだが本の紹介を見るとそれぞれ「本当に重要なことを見極め、それを確実に実行する」、「現象に惑わされず、『その裏側で何が起こっているのか』『どうしてそうなるのか』というふうに、ものごとの本質に目を向けなければ [→続きを読む]

俳句や短歌は美しさを美しいと言わずに表現するものだと学校で教えられた。最初はそれが単なるルールで、本当は「美しい」と言った方が伝わるのに敢えてそれを言わないでそれを伝えるというゲームのようなものだと思っていた。しかし、今では本当の美しさを伝えるために「美しい」と言わない方が伝わるというのもわかる気がする。「美しい」という大雑把な言葉ではなく、よりきめ細やかな表現を使うべきということもあるが、それとは別に、美しさに限らず何らかの感動を伝えたいときには自分の感じたことをそのまま伝えない方がより共感し [→続きを読む]