大学受験の総合型選抜(AO入試)や推薦入試では就活と同じように自己アピールが求められることがある。自由記述的な書類として求められることもあれば面接の場で口頭で伝えるよう求められることもある。 自己アピールと言われるとまず思いつくのは自分の長所を伝えることだ。自分にはリーダーシップがあります、行動力があります、コミュニケーション能力が高いです、そういった類だ。○○力があることをアピールすることは悪いことではないのだが、○○力があります、と言ったときに、この人は○○力があるんだ、とそのまま受け取って [→続きを読む]

東京大学が2025年度の一般選抜および学校推薦型選抜において大学入学共通テストの「情報」教科を必須とするとの発表があった。これまで学習指導要領の変更に伴い、従来の社会が地理歴史と公民に分かれて、教科数が増えたことはあったが、実質的に新しい教科が必須のものとして加わるのは1990年のセンター試験導入以降初めてのことだ。一般選抜でも学校推薦型選抜でも文系で地理歴史、公民から1科目ずつ選ぶ場合は、7教科9科目の受験が必要になる。 東大の2023年度一般選抜の要項はすでに公開されているが、それによれば共 [→続きを読む]

その大学の4年間で何をどのように学ぶつもりなのかを伝えることが自分にとってその大学学部の必要性を示すことにつながるが、可能であれば他の大学学部でなくてなぜそこが一番いいと考えるのかを明示的に伝えたい。その大学学部にしかない授業やカリキュラムがあればそれも理由になるかもしれないし、教授の名前を挙げることでその大学に行きたい理由を説明することも可能だろう。 学びの形も大学によって異なるのでその大学を選ぶ理由になり得る。少人数制、ディスカッション重視、教員との距離の近さ、ゼミの充実、プロジェクトの活用 [→続きを読む]

初期のウルトラマンの映像を見ると失礼ながらとても「ちゃっちい」感じがしてしまうが、それで十分楽しめるのは見る側が想像力で足りない部分を補っているからだ。今はCGの技術も進んでいてよりリアルな映像制作が可能で、宇宙でも近未来の世界でも現実感のある映像を楽しむことができる。ウルトラマンが制作されてから50年以上経つが、その間の技術進歩の大きさを実感する。ゲームの世界でインベーダーゲームが流行り出したのはウルトラマンより少し後だが、初期のビデオゲームの画面も簡素で侵略者にやられる、という実感を持つため [→続きを読む]

受験生の出願書類や面接の準備のサポートをしていて思うのは自然な感じだといい印象を与えられるということだ。地に足のついた感じで、その人が日ごろから考えていることを素直に表現しているように思わせる文章や口頭でのコミュニケーション、自分を無理に売り込もうともしないし、一方で卑屈になるわけでもない、そういった自然な感じを表現できると印象はとてもよくなる。 ただ、自然というのがなかなか難しい。自然体で臨めばいい、と思うかもしれないが何も準備をしていないと自然体には見えないし、本人にもどういう状態が自然体な [→続きを読む]

問題意識を説明し、解決の方向性を示したら、それを実現するためにこれから大学の4年間で何をどのように学ぶかを示したい。当然ながら大学での学びを考える際にはその大学学部であることの必要性を常に意識しておきたい。志望理由書の目的は自分にとってなぜその大学学部に行くことが必要であるかを伝えることだからだ。 中心となるのは大学の授業を通しての学びだ。自分が解決したい問題のためにどのような授業を履修し、どのような知識や能力を身に着けようと思っているのか。具体的な授業名を挙げることは悪いことではないがそれだけ [→続きを読む]

最初に起業を意識したのは高校生か大学生になりたての頃だったと思う。ソニーやホンダを生んだ起業家たちの物語を知り、すでに世界的企業になっていたマイクロソフトやアップルが20歳そこそこの若者が立ち上げた会社であることを知り、とてもわくわくしたし、いつか自分も起業してみたい、と強く思うようになった。何よりも仲間と一緒に一生かけて何かを作っていく、ということに魅力を感じた。その後、実際に仲間とともに起業してからだいぶ時間が経つが、今でも自分たちの立ち上げた会社で働くことにやりがいを感じるし日々全力で挑戦 [→続きを読む]