問題意識を説明し、解決の方向性を示したら、それを実現するためにこれから大学の4年間で何をどのように学ぶかを示したい。当然ながら大学での学びを考える際にはその大学学部であることの必要性を常に意識しておきたい。志望理由書の目的は自分にとってなぜその大学学部に行くことが必要であるかを伝えることだからだ。 中心となるのは大学の授業を通しての学びだ。自分が解決したい問題のためにどのような授業を履修し、どのような知識や能力を身に着けようと思っているのか。具体的な授業名を挙げることは悪いことではないがそれだけ [→続きを読む]

最初に起業を意識したのは高校生か大学生になりたての頃だったと思う。ソニーやホンダを生んだ起業家たちの物語を知り、すでに世界的企業になっていたマイクロソフトやアップルが20歳そこそこの若者が立ち上げた会社であることを知り、とてもわくわくしたし、いつか自分も起業してみたい、と強く思うようになった。何よりも仲間と一緒に一生かけて何かを作っていく、ということに魅力を感じた。その後、実際に仲間とともに起業してからだいぶ時間が経つが、今でも自分たちの立ち上げた会社で働くことにやりがいを感じるし日々全力で挑戦 [→続きを読む]

ロシアが2月にウクライナ侵攻を開始して以来、その行動を非難する形でロシアから撤退する企業が相次いだ。マクドナルドは店を閉め、アップルはiPhoneの販売を停止した。ユニクロを展開するファーストリテイリングは当初営業継続することを発表していたが批判が相次ぎ営業停止を余儀なくされた。一般消費者の企業を選別する目が年々厳しくなり、企業の経営者も消費者の声に耳を傾けざるを得ない状況になりつつある。 選挙で国民のリーダーを選べない中国は民主主義の国とは言い難いが習政権が国民の声を聞かないということではない [→続きを読む]

今月新たに高校に入学した皆さんはこれから3年間どのような高校生活を送るかわくわくしながら考えていることだろう。高校3年間をどのように過ごすべきか、もちろんそれぞれの人が自分の考えるように過ごせばいいのだが、自分自身の経験とこれまで多くの高校生のサポートをしてきた経験から私見(偏見)を述べたい。大学受験を多少意識はしているがどちらかというとそれ以上に将来社会に出たときに活躍できる素地を作る、ということを念頭に置いている。 まずは学校の勉強に真摯に取り組みたい。文部科学省の策定するカリキュラムはその [→続きを読む]

自分の問題意識について説明できたら、その問題をどのように解決しようと考えているのかを示したい。ただし、必ずしも明快な解決策でなくてもよい。研究者や政治家が解決に向けて日々取り組んでいるような社会の問題に対して、大学受験生が画期的な解決策を示すことはあまり期待されていない。どのような方向で解決しようと考えていて、そのために大学での学びをどのように活かそうと考えているのかを伝えられればそれで十分だ。 とはいえそれなりに説得力のある方向性を示す必要はある。まずはその問題の解決のために本質的に必要な対策 [→続きを読む]

ロシアがウクライナに対する軍事侵攻を開始してからすでに3週間以上経った。ウクライナはここまでよく持ちこたえておりロシアが当初のプランの変更を余儀なくされているという報道がある一方でここにきてロシアが攻勢を強めているという報道もあり今後の行方については予断が許されない。 グローバル化が進んだ今、ほとんどの国で戦争によって得られるものより失うものの方が大きく、20世紀前半までと比べて戦争は起きにくくなっている。今回のロシアも仮にウクライナを制圧したとしても失うものの方が大きいだろう。欧米の経済制裁は [→続きを読む]

コロナ禍の中でも洋々のメンター(大学生)には現在留学中の人が多くとても頼もしく感じる。いつまた感染が急速に広まるかわからない中で異国の地で生活するリスクはもちろんあるが留学によって得られるものを考えるとそのリスクは積極的に取ってもよいのではないかと思う。留学は行こうと思う人がリスクを取るつもりでも受け入れ先がないと成り立たない。むしろどちらかというと受け入れる側のリスクの方が大きい。実際一旦留学が決まったのにキャンセルになってしまった、という話もよく聞く。そのような中でアメリカやイギリスで国とし [→続きを読む]