米国の長い大統領選挙戦にようやく決着がつきオバマ大統領が再選された。選挙の行方を見守りながら、様々なルーツやバックグラウンドをもつ人々が3億人以上生活する中で、民主政治がきちんと機能しているアメリカ合衆国という国に対する尊敬の念を新たにした。 誰でも平等で自由に生活する権利があり、指導者は自分たちで決めるという社会は当たり前の社会ではない。今の日本に住んでいると中国や北朝鮮のように一党独裁制の下、国民の自由を著しく制限している国は異常な感じがする。しかし、世界各国の歴史を振り返ると、一部の権力者 [→続きを読む]

フェアトレードといえば一般的には貧困国の商品に適切な価格をつけて先進国で販売するビジネスのことを言う。貧困国で買い叩かずに適正な価格で商品を仕入れ、先進国で適正な価格で販売することで、単なる援助でなく貧困国の自立を持続可能な形でサポートする。貧困国の生産者にとっても先進国の消費者にとっても無理のないwin-winのフェアな取引を目指す。「適正」な価格というのがポイントだ。 海外に行くと現地の人向けの価格と外国人向けの価格が異なることがある。場合によっては、同じ商品なのに外国人が買うと現地の人が買 [→続きを読む]

人生の時間の使い方を考えたとき、楽しい時間は長ければ長いほどよく、不快な時間は短ければ短いほどいい。「楽しい」時間というと、スポーツをしたり、ゲームをしたり、友人や家族と談笑したり、といったことを思い浮かべる人が多いと思うが、必ずしもそういったことだけでなく、仕事や勉強、厳しいトレーニングといったことも人によっては「楽しい」時間に入る。厳しいトレーニング自体は嫌でも着実にその成果が出ていることが実感できればそれは「楽しい」時間になり得る。 楽しい時間の邪魔になるのは、肉体的・精神的な痛みや苦しみ [→続きを読む]

マラソンランナーはなぜ集団を作って走るのか?マラソンにおいては、たとえばポジション取りが重要な自転車競技と比較して、直接相手に干渉できる要素があまりない。ということは他の選手の動向にかかわらず自分が最も速いタイムを出せるペースで走るのが一番よいのではないか?自分にとってベストなペースというのが存在してそのペースを守るのが集団で走っても一人で走っても最も早く走れるのではないか?ハイペースの方が実力を発揮できる人もいればスローペースを好む人もいるだろう。実力的にもそのペースだと少し楽な人と少しきつい [→続きを読む]

もう秋分だというのに数日前油蝉の鳴き声を聞いた。残暑が続くために地上に出てきてしまうのだろうか?考えてみると蝉の幼虫があるタイミングで土の中から出てきてさらにもともと自分の体だった殻を破って外界に飛んでいくというのはなかなか理解しがたい。今までずっと地中にいたのにある日突然むずむずして外に出たくなるのだろうか? 現代を生きる人間は生まれてから大人になるまでに多くのことを親や学校の先生、あるいは、友人から明示的に学ぶ。だから逆にそういう学ぶ機会がなければ何もわからなかったのではないかと思ってしまう [→続きを読む]

病気で体の調子が悪いとき、たとえば、体のどこかが痛いときに睡眠をとると夢をみる。たとえば足に鈍痛があるとき、足の上にかけてある布団が重くてそれをどうしても払いのけられないというような夢を見る。場合によっては、寝言で掛け布団を払いのけてほしい、と言うこともあるかもしれないが、それでは周りの人に言いたいことは伝わらない。 感じていることの原因がわからず、周りの人に正しいことを伝えられないのは、寝ぼけているときだけではない。人はそのときの心の状態によって言うことが変わる。いらいらしていると本心で思って [→続きを読む]

最近山口県の萩に行く機会があった。萩は海もきれいだが、やはりその町並みが美しい。広い範囲に渡り、江戸時代を思わせる長い塀のある家が並ぶ。当時の豪商である菊屋家の家の中に入ってみたがこんな家に一度住んでみたいと思った。当時の生活を想像し、そんな生活も悪くないと思った。 もちろん現代の生活に慣れた我々にとって江戸時代の生活は心地のよいところばかりではないだろう。エアコンのない時点で耐えられないかもしれない。洗濯機もないし、冷蔵庫もない。もちろんテレビもラジオもない。パソコンやスマホなんて以ての外。そ [→続きを読む]