子どもの頃、世の中はもっと安定しているものだと考えていた。親や先生は正しくて、いろいろなことがかちっと決まっていると思っていた。時代の違いもあるがそれだけではない。いろいろなことを知るにつれて実際は人間が不安定な世界に生きていることを理解するようになる。ずっと前からそこにある安定した存在だと思っていたものや事柄が実はまだ完全には信頼できない不安定なものだと知る。 世の中に理論と呼ばれているものは数多くあるがその大半は実は仮説である。事象から帰納的に導かれた理論はすべて仮説といってよい。厳密で正し [→続きを読む]